心が重苦しく、スッキリしない。無理にポジティブになろうとしても、空回りしてしまう。そう感じるとき、多くの方は自分の気持ちが弱いせいだ、もっと前向きにならなければ、と考えて、さらに感情を押し込もうとします。私は、それが逆に効いてしまうと考えています。感情に蓋をすることは、氣の流れを自分で断つことと同じだからです。この記事では、感情に蓋をしている方を霊視すると何が視えるのか、そして蓋が外れるときに何が起きるのかを書きます。
感情に蓋をすると、氣の循環がそこで止まります
不安、怒り、悲しみ、惨めさ。私たちはこうした感情を、見たくないものとして心の奥に押し込みます。表面上は穏やかに見えますし、それで乗り越えたような気になることもあります。
でも、感情は隠しても消えません。見ないようにしたものは、内側でじわじわと燻り続けます。
陰陽の考え方では、氣はつねに動き、循環するものとして捉えます。陰と陽は互いに転じ合いながら、絶えず流れ続ける。その循環が途絶えたとき、エネルギーは滞り、澱みに変わります。感情を押し込むというのは、その循環を自分で断ち切る行動です。外に出られないエネルギーは、内側に閉じ込められたまま行き場をなくします。陰の氣が陽に転じる出口を失って、内側で膨らんでいく。私が視てきた範囲では、時間が経っている方ほど、この層が厚くなっている印象があります。
なんとなく生きにくい、気力がわかない。そういう状態が長引いているとき、私はまずここを疑います。
蓋をしている自覚がない方に、現れやすい状態があります
感情に蓋をしていると自覚している方は、実はあまり多くありません。むしろ、自分はそんなことはしていないと思っている方ほど、深く蓋をしていることがあります。
次のような状態が続いているとき、氣の滞りが起きている可能性があります。
- 何かに強くイライラするが、理由を言葉にできない
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表に出ているイライラは、もとの感情が形を変えたものであることが多いです。
- 大丈夫と言いながら、実際は大丈夫ではない
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迷惑をかけたくないという思いから本音を封じ続けていると、自分でも本当の気持ちが分からなくなってきます。
- やる気が出ない、行動できない状態が続く
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氣の流れが止まっているとき、動くためのエネルギーが生まれにくくなります。
- 人と深く関わることが、怖い、または億劫になる
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感情を開示することへの恐れが、関係そのものを遠ざける方向に働きます。
- 漠然と生きにくいが、その理由が自分でも分からない
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長期にわたって感情を押し込んできた結果として現れることがあります。
これらを性格の問題として片づけないでください、というのが私の考えです。
ただし、やる気が出ない状態や生きにくさが長く続いている場合、体調や心の不調が背景にあることもあります。日常生活に支障が出ているようでしたら、医療機関で相談するほうが先です。氣の話は、そのあとで構いません。
霊視で視ると、固く黒い岩のようなものに包まれています
実際にセッションで感情に蓋をしている方を視ると、人によってさまざまではありますが、共通した印象があります。固く、黒い岩のようなものに全体が包まれている状態です。殻で覆いかぶさっているような感覚、と言ったほうが近いかもしれません。心に殻をつくる、という表現がありますが、まさにあの言葉通りのものが、エネルギーの層として現れます。この岩や殻といった形として視えるものについては、霊視では何が視えているのか|槍・岩・足枷という形の話でも書いています。
そしてその状態のとき、私は深く視ることが難しくなります。岩のような硬い層が、情報そのものを遮断してしまうからです。セッションで何かがうまく視えないと感じるとき、その方が意識的に、あるいは無意識に感情を封じているケースは少なくありません。視えないことが、そのまま状態を教えてくれる場面です。
蓋が外れる瞬間は、人によってまったく違います
蓋が外れていく過程は、一様ではありません。
セッションを重ねるなかで、少しずつ柔らかくなっていく方がいます。最初は硬く閉じていたものが、言葉を交わしながら徐々にほぐれていく。チョコレートが体温で少しずつ溶けていくような感覚です。熱がかかることで、固かったものに艶が生まれ、やがて粘土のように柔らかくなっていきます。
一方で、何を伝えてもまったく変わらないように見えた方が、ある一言でスパッと外れることもあります。硬いものが一瞬でなくなる。そういう方は、それだけブロックが強かったということでもあります。
ただ、エネルギーの変化はそのぶん大きいです。闇から光に切り替わる瞬間、という表現が一番近いかもしれません。
目がきらきらして、声のトーンが変わり、表情が見違えるほど変わります。憑き物が落ちた、という言葉がありますが、まさにそれです。霊視の視点でも、それまで岩のように重く暗かった層が溶けて、その内側から本来の色が出てくるのが視えます。
どちらの外れ方をするかは、こちらで選べるものではありません。私にできるのは、外れるまで同じ場所に居続けることだけです。
蓋をしないとは、感情を爆発させることではありません
蓋をしない、というのは、感情をぶつけることではありません。自分の内側で起きていることを、良い悪いの判断を加えずに、ただ見つめることです。
今、私は悲しんでいるんだな。本当は腹が立っていたんだな。怖かったんだな。そうやって、自分の中に湧き上がるものを、自分の一部として認める。それだけです。
これが思いのほか難しいのです。多くの方は、感情を正しいか正しくないかで判断することに慣れています。怒りは悪いもの、悲しみは弱いもの。そういう刷り込みが、感情を見る前に蓋をさせます。
私自身も、日々の中で自分の状態と向き合う時間を意識しています。なぜ今こうなっているのか。原因はどこにあったのか。自分はどうしたかったのか。こうした問いを、自分を責める方向ではなく、事実を確認するように辿っていきます。私の場合は、そうしているうちにエネルギーがフラットな状態に戻っていきます。
自分では、どこが詰まっているか分からなくなることがあります
感情の蓋が厚くなりすぎると、自分でも本当の気持ちが見えなくなります。何が嫌なのかも分からない。感情を感じようとしても、何も出てこない。そういう状態になると、自己対話だけでは届かないところが出てきます。
そのときに私が行うのは、霊視で現在地を確認することと、占術で本来の方向性を読むことです。ご自分では気づけない滞りの場所と、その原因を言語化してお渡しします。感情に名前がつくと、扱えるものに変わります。名前のないものは、動かしようがないからです。
なお、蓋が厚くなっているときは、焦りとして表に出ることもあります。そちらは実力不足ではない|焦りが運気を落とす仕組みを霊視から読むで扱っています。
自分の内側で起きていることを、外から視てもらうという選択肢もあります。ただ、その前にご自身でできることも書いておきます。
今日、自分に何が湧いたかを、一つだけ見てください
これから何かを変えようとしなくて構いません。
今日、自分の中に何が湧いたか。その一つだけを、良い悪いを付けずに見てください。腹が立った、羨ましかった、面倒だと思った。何でも構いません。言葉にする必要もありません。ああ、そう思ったんだな、と気づくところまでで十分です。
その一つに気づけたということは、そこにはまだ蓋がかかっていないということです。蓋のない場所から、少しずつでいい。私はそう考えています。
PSYCHIC READING
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