人からいただいたお札やお守りを、どうすればいいか分からないまま置いている。
そういう方は、思っているより多いのではないかと思います。
捨てるわけにもいかない。かといって、身につける気にもなれない。相手の気持ちはありがたいのに、どこか引っかかる。
今回は、鑑定に伺った先で実際にあった話と、いただいたものをどう考えればいいのかについて書きます。
目についた、一つのお札
あるクライアントさんのお宅に伺ったときのことです。
部屋に入って少ししたときに、ふと、視界に入ってきた、お札が目に留まりました。
そのお札に、違和感がありました。
うまく言葉にするなら、その方の気持ちがまったく入っていない、という感じです。長く持っているものは、持ち主の気配が馴染んでいきます。ですが、そのお札はそうなっていませんでした。
何気なく伺ってみると、人からいただいたものだという答えが返ってきました。
そして、どうしていいか分からず困っている、と。
違和感の正体は、信仰とのズレでした
話を伺って、理由はすぐに分かりました。
その方には、信仰している神様がいらっしゃいます。そして、いただいたお守りは、それとは別の神社のものでした。
これは、どちらが良いという話ではありません。別の神社のお守りだから合わない、という話でもありません。その方自身が繋がってきたものと、いただいたものが噛み合っていなかった。それだけのことです。
信仰というのは、どこと繋がっているかという話でもあります。自分が手を合わせてきた先があるのに、別の先のものが手元にある。その状態に、どうしていいか分からず、困っていたとのことでした。
送り主の念のほうが、強かった
もう一つ、視えていたことがあります。
そのお守りから感じられたのは、神様のほうではありませんでした。買ってきてあげた、良いことをした、という送り主の気持ちのほうが強く乗っていたのです。
誤解のないように書いておきますが、送り主の方は善意でされています。旅先で目に留まって、あの人に持っていてほしいと思った。それ自体は、ありがたいことです。
ただ、贈り物には気持ちが乗ります。そして、その気持ちが強いほど、受け取る側は無碍にできなくなる。捨てられない、しまい込めない、かといって身につけられない。そうして手元に残り続けます。
念というものについては特定の人と会うと疲れるのはなぜか|霊視で視える念の正体に書きました。悪意でなくても、強い気持ちは形として残ります。
お札やお守りを返すとき
では、どうすればいいのか。
お札やお守りについては、返納という方法があります。
まず確認していただきたいのは、それを授与された神社やお寺に問い合わせることです。郵送での返納を受け付けているところもあります。順番としては、こちらが先だと思っています。
常設の返納所を設けているところもあります。他の社寺のものを受け入れている場合もありますが、対応はそれぞれ異なります。ご自身で伺える範囲にあるなら、納める前に社務所などで相談してみてください。
大切なのは、勝手に持ち込まないことです。受け入れているかどうかを先に確認する。手間はかかりますが、心に引っかかりを残さない方法としては、これがいちばん確実です。
天然石の場合は、少し違います
石をいただいた場合も、同じように困ることがあります。
天然石については、山の土に埋める、川に流すといった方法が語られることがあります。自然に返すという考え方です。
ですが、私はそこに慎重でいたほうがいいと考えています。
その土地の所有者が分からないのであれば、勝手なことはできません。場合によっては不法投棄になります。気持ちの上では自然に返しているつもりでも、別の問題が起きてしまう。
ですので、お住まいの自治体の分別ルールに従って処分するのが、現実的だと思っています。
神社やお寺に持ち込むことについて
ここは、私が明確に線を引いているところです。
石やお守りを神社仏閣に持ち込むという方は、いらっしゃると思います。ですが、そこで授与されたものでないなら、私はそれを筋の通らないことだと考えています。
関係のないものを持ち込むのは、道理として良くありません。受け取る側にも事情があります。
一方で、供養としてお願いする場合は別です。そうした対応をされているところに、正式に依頼する。費用がかかることもありますが、自分の中で区切りをつけるために、正式な手順を選ぶという考え方もあります。
違和感は、無視しないでください
最後に、いちばんお伝えしたいことです。
送ってくださった方の気持ちは、ありがたいものです。だからこそ、無碍にできない。その感覚は、決して冷たいものではありません。
ただ、自分の心が違和感を覚えているのであれば、そちらを無視してはいけないと思っています。
引っかかったまま持ち続けることは、送ってくださった方に対しても誠実ではありません。ずっと居心地の悪い思いをしながら、部屋の隅に置いておく。それは、どちらにとっても良い状態ではないはずです。
自分の信仰があるなら、それを大事にしていい。合わないと感じたなら、きちんと手順を踏んで返す。それは、いただいたものを粗末にすることとは違います。
なお、自分で選んだお守りなのに手応えがないという場合は、また別の理由で起きていることが多くあります。そちらについてはお守りも盛り塩も効かないのはなぜか|霊視で視る三つの弱点に書きました。この記事とは原因が違います。
違和感は、あなたの中で何かが合っていないという信号なのかもしれません。理由が説明できなくても構いません。まずは、その感覚があることを認めるところからでいいと思います。
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