日当たりの悪い部屋に住んでいた頃|物件選びで私が見ている三つのこと

引っ越しの部屋を探すとき、何を基準に選んでいますか。

家賃、駅からの距離、間取り。条件を並べて絞り込んでいくと、たいてい最後は数字の比較になります。私も昔はそうでした。

ただ、一つだけ数字にならないものがあります。部屋に入った瞬間の空気です。

目次

家賃で部屋を選んで、消耗した話

二十代の頃、「どうせ寝に帰るだけだから」と考えて、日当たりの悪い部屋を選んだことがあります。駅近の割には家賃が安かった。それが決め手でした。

住み始めてしばらくして、おかしいなと思うようになりました。

帰宅しても、休んだ感じがしない。朝起きても、部屋がリセットされていない感覚がある。寝つきが悪くなり、気分も上がらない。何か大きな出来事があったわけではないのに、じわじわと削られていく感じがありました。

当時の私は、それを部屋のせいだとは考えませんでした。仕事が忙しいからだろう、と思っていた。

言葉にするなら、空気が澱んでいたのだと思います。同じ空気がずっとそこに留まっていて、入れ替わらない。窓を開けても、風が入ってこない構造でした。日が入らず、風も通らない。何も動いていない部屋でした。

私が伝統風水を学び始めたのは、そのような部屋と運について興味が出たからです。あのとき部屋で起きていたことに説明がつくのか、確かめたかったからでした。

学んでみて、腑に落ちたこと

風水を学んで納得したのは、気の流れという考え方でした。

太陽が昇って沈む。月が出る。自然には大きな循環があって、部屋もその一部です。日が入り、風が抜けることで、その循環に接続されている。

当時の私の部屋は、そこから切り離されていたのだと思います。日が入らず、風も通らない。入ってくるものも出ていくものもないまま、同じ空気がそこに留まり続けていました。

私は風水を、占いというより環境を扱う体系として使っています。どこに何を置くか、気がどこから入ってどこへ抜けるか。理屈のある話です。

こうした体系全体の中で風水がどの位置にあるのかは、努力が報われないのは順番かもしれない|一命二運三風水の話に書いています。順番としては三番目ですが、上位三つの中で唯一、自分で変えられるものです。命は選べません。運も待つしかない。でも住む場所は、選べます。

内見で見ている三つのこと

ここからは、実際に部屋を探すときに私が確かめていることです。

日当たりは、動かせない条件です

「日中は仕事でいないから、日当たりは気にしない」という話をよく聞きます。私も同じことを考えて失敗しました。

日が入る部屋と入らない部屋では、空気の入れ替わり方が違います。私は、そこに人がどれだけ影響を受けるかを軽く見ていました。

そして日当たりは、住み始めてから変えられない条件のひとつです。家具は動かせますが、窓の向きは動かせません。

部屋の中より、外を見てください

風水では、室内よりも周辺環境のほうが影響が大きいと考えます。

理由は単純で、室内は調整できるからです。家具の配置は変えられる。物の量も減らせる。でも窓の外にある建物や、その土地の空気感は、自分の力ではどうにもなりません。

だから内見のときは、部屋の中を見る前に、窓の外を見てください。圧迫感のある建物が近すぎないか。風が抜ける方向があるか。

それと、共用部です。エントランスや廊下、ゴミ置き場。ここが荒れている物件は、住んでいる人と管理する側の意識がそのまま出ています。

築年数が古くても、一歩入って落ち着くと感じる場所なら、それは良い物件だと私は考えています。

水回りは、換気ができるかを見てください

日当たりと外の環境が「選ぶときにしか決められないもの」だとすれば、水回りはその中間にあります。位置は選べませんが、住んでからでも手の打ちようがある。

内見のときに確かめてほしいのは、そこに窓か換気扇があるかどうかです。

浴室、洗面所、トイレ、キッチン。この四つのうち、窓がない場所がいくつあるか数えてみてください。窓がなくても換気扇があれば問題ありませんが、両方ないところがあると、そこだけ空気が動かない場所になります。

もうひとつ、排水口の匂いです。内見のとき、少しだけ屈んで嗅いでみてください。しばらく空室だった部屋は排水トラップの水が蒸発していて、下水の匂いが上がってくることがあります。水を流せば直るものなので、これ自体は欠点ではありません。ただ、匂いが上がるということは、そこが外と繋がっているということです。閉じられていない場所がどこにあるかを知っておくと、住んでからの換気の組み立てが変わります。

水回りは、家の中で唯一、常に湿ったものが留まる場所です。日当たりや風通しが良い部屋でも、ここだけ空気が止まっていると、そこから全体に広がっていきます。

最後は、入った瞬間の感覚です

三つ挙げましたが、いちばん確かなのは、部屋に入った瞬間に感じるものだと思っています。

条件表には出てこないものを、体は先に受け取っています。なんとなく息が浅くなる。長くいたくない感じがする。理由は説明できなくても、その感覚は当たっていることが多い。

逆に、入った瞬間に「ここはいいな」と思える部屋があります。数字で説明できなくても、その感覚を優先していいと私は考えています。

すでに住んでいる場合は

引っ越しがすぐにできる人ばかりではありません。

日当たりも外の環境も変えられませんが、室内は動かせます。物の量を減らす。家具が風の通り道を塞いでいないか見てみる。水回りの換気を毎日やってみる。自分が長くいる場所を、少し移してみる。

空気が重いと感じている場合については、部屋の空気が重いと感じるとき|霊視で捉える邪気の正体に書いています。座る場所や眠る場所に向いているものが気になるなら、家でくつろげないのはなぜか|部屋の角が発している気の話のほうです。

内見のとき、3分だけ立ち止まってください

物件を探しているなら、内見のときに3分だけ、何もせずに部屋の真ん中に立ってみてください。

窓の外を見る。風が入るか確かめる。そして、自分がその空気をどう感じているかを確かめる。

私はそれをしなかったので、二十代の数年を、快適とは言えない状態で過ごしました。

たった、それだけの行動が後悔しない選択に近づきます。

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雨龍 光のアバター 雨龍 光 霊視鑑定師

霊視・東洋占術 鑑定師|鑑定歴8年・累計400件以上。霊視を軸に、東洋占術とデザインの視点を重ね、人生と日々の営みを本質から整えるサポートを行っています。未来を当てることが目的ではありません。今、どこで流れが滞り、どこでズレが生じているのか。その現在地を正確に捉え、次の判断ができる状態へ整えます。

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