東洋占術と西洋占術、どっちが当たるのか。
鑑定の場でも、SNSの質問でも、よく聞かれます。
答えを先に書きます。この比較は、そもそも成立しません。
フォークとスプーンのどちらが優れているかを問うようなものです。ただ、用途が違うから両方使いましょう、という話でもありません。
もう少し正確に言うと、読める領域はかなり重なっています。
「西洋は性質、東洋は時期」ではありません
よく見かける整理があります。
西洋占星術は、その人がどういう性質を持っているかを読むもの。東洋占術は、いつ動けばいいかを読むもの。種と、種を蒔く季節に例えられることもあります。
分かりやすい説明ですし、私も昔はそう説明していました。
ただ、実際にはそこまできれいに分かれていません。
西洋占星術でも、天体の運行から時期は読めます。東洋占術でも、命式からその人の性質は読めます。相性も、仕事の方向性も、どちらの体系でも扱います。
得意な方向に多少の差はありますが、片方では足りないという話ではありません。
実際、東洋占術だけで長年やっている方も、西洋占星術だけで読んでいる方もいます。どちらも成立しています。
違うのは、そこに至る道筋です
では何が違うのか。
どういう理論で読むのか。何を手がかりにするのか。結果がどういう言葉で出てくるのか。 ここが違います。
同じ人を東洋占術で見ても西洋占星術で見ても、この人はこういう人だという部分が重なることがあります。ただ、そこに辿り着くまでの道筋がまったく違う。
同じ山を、別の道から登っているようなものだと思っています。
だから私は、どちらかが正解でどちらかが間違い、とは考えていません。
同じものを、違う言葉で見ている
これは私自身の経験でもあります。
私は霊視と東洋占術を組み合わせて鑑定をしています。その中で、何度も起きてきたことがあります。
霊視でまだ動く時期ではないと感じた方が、四柱推命でも同じ時期が蓄積の年として出ていたという体験です。
霊視では、エネルギーが内側に向かって凝縮されている状態が視えることがあります。外に発散するのではなく、じっと力を溜めているような印象です。その感覚を持ちながら命式を確認すると、動くべきではない年としてはっきり出ている。
オーラから読み取った性質と、命式に現れた星の性質が重なることも、繰り返しあります。
繊細な感受性と強い審美眼を持っていると感じた方の命式を見ると、そのような性質を示す星が出ている。別々の角度から、同じ人物像が描かれている。
異なる体系が、独立して同じ構造を示す。 私はこれを、占術への信頼の根拠にしています。
同じことが、東洋と西洋のあいだでも起きているのだと思います。見ているものは同じで、使っている言語が違う。
この考え方については、占いであって、占いではない|象徴の奥にある「構造」を読むに書きました。
私が東洋占術を使っている理由
ここで自分の立場を書きます。
東洋のほうが優れているから選んだのではありません。単に、自分にしっくりきたからです。
理由ははっきりしています。五行という骨格があって、そこから全部が繋がっているからです。
十干も十二支も、五行の上に成り立っています。易も、風水も、同じ骨格の上にある。だから一つを深く理解すると、別のものの見え方まで変わります。
後から、点と点が繋がる感じがあります
最初は複雑で、理解するのに苦労しました。用語も多いし、覚えることも多い。ただ、ある程度進んだところで、ばらばらに見えていたものが一つのベースから展開しているのだと分かる瞬間が来ます。
その構造が、効率的で、美しいと感じました。学べば学ぶほど深まる感覚があります。
西洋のほうは、占術ごとに学ぶ必要があるという印象を持っています。占星術は占星術、タロットはタロットとして体系がある。それが悪いという話ではなく、入り方が違うということです。
どちらが自分に入ってくるか
占いは、正解を当ててもらうためだけのものではないと私は考えています。
自分の現実を理解するための言語でもあります。
その言語が、東洋占術のほうがしっくりくる人もいれば、西洋占星術のほうがしっくりくる人もいる。同じことを説明されても、どの言葉で入ってくるかは人によって違います。
星の配置を見て腑に落ちる人がいます。干支や五行の説明のほうが納得する人もいます。どちらも正しい反応です。
だから、どちらが当たるかで選ぶ必要はありません。どちらの世界の見方が、自分にとって理解しやすいか。 そこで選んでいいと思っています。
私は東洋占術のほうが、世界の変化を構造として捉えやすかった。だから東洋占術を使っています。それだけの話です。
占いとの距離の取り方については、占いに頼る前に、まず自分で考える|依存させない鑑定師の線引きにも書いています。
EASTERN DIVINATION
運の仕組みを、読み解く
動くべきか、待つべきか。迷いの正体は、自分の運の仕組みが見えていないことです。
四柱推命・紫微斗数・易を照合し、なぜ今がその時期なのかを言葉にします。
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