自分の命式が珍しいものだと知って、驚いたり喜んだりする。そういう投稿を見かけます。
10万人に1人の配置。滅多にない組み合わせ。特殊な星。
そして、そこに「すごいお役目をお持ちですね」という言葉がつきます。
私は、この流れに引っかかりを覚えます。今回は、珍しい命式をどう考えているかについて書いていきます。
珍しい配置は、実際にあります
命式は、干支の組み合わせで決まります。組み合わせの数は有限なので、出やすいものと出にくいものが当然あります。条件が重なれば、めったに出ない配置も生まれる。
ですから、珍しいという指摘そのものは間違っていません。実際に起こりえます。
私が引っかかるのは、その次です。
珍しさだけでは、読み解きになりません
珍しいというのは、まず出現頻度の話です。
その配置がどのくらいの割合で出るか。それを言っています。その情報だけで、その人の性質や今の状態、これからの流れまで分かるわけではありません。
配置そのものに意味を見いだすことはあります。私もします。ただ、珍しいという事実だけで、強さや特別さが決まるわけではない。
珍しいから強い。珍しいから良い。珍しいから意味がある。
そうとは限りません。頻度と働きは、別のものです。
同じ配置を持っていても、生きている環境が違えば出方は変わります。同じ日に生まれた人でさえ、同じようにはならない。そのことは双子は同じ運勢になるのか|双子である私が考えていることに書きました。
珍しさが分かったところで、その人のことはまだ何も分かっていません。
命式から、使命は出てきません
占いで扱えるものを、私は大きく3つに整理しています。その人の性質。今どういう状態にあるか。いつ動くべきかという時期。この整理は占いは7〜8割です|当たるとは何が当たっているのかに書きました。
使命は、この3つに入っていません。
命式から読めるのは、どういう傾向を持って生まれたかまでです。何のために生まれたのかは、そこから出てきません。
傾向から使命へ飛ぶとき、そこには読み手の解釈が入っています。解釈が入ること自体は悪くありません。ただ、それは命式が言っていることではなく、その人がそう読んだという話です。
珍しい配置を見て「すごいお役目がある」と言う。これは読み解きではなく、珍しさに意味を足した物語です。
物語が悪いわけではありません。ただ、それを命式から出てきた事実として渡すのは、違うと思っています。
そして、使命という言葉に囚われてしまうと、そうしないといけないと思ってしまう。それは少し違う気がします。
使命は誰かから言われるものではなくて、自分の内側から湧き出るものだと思うからです。
嬉しかったこと自体は、否定しません
あなたは特別だと言われて、嬉しかった。その気持ちを、私は否定しません。
嬉しくない人のほうが少ないと思います。特にうまくいっていない時期ほど、その言葉は効きます。今の自分には意味があるのだと思えることで、少し前を向ける。それは実際に起きていることです。
ですから、問題は嬉しかったことではありません。
問題は、その言葉が何に基づいていたかです。
命式を根拠にして言われたのなら、どこをどう読んでそうなったのかを聞いていい。答えが返ってこないなら、それは命式の話ではなかったということです。
選ばれたという感覚をどう扱うかについては、「神様に呼ばれた」と感じたとき|霊視鑑定師が考える主語の問題にも書きました。
珍しさの話には、人が集まります
もう一つ、気になっていることがあります。
珍しい配置の話には、人が集まります。私も同じです、という返信がつく。自分はこういう特殊な星を持っています、という書き込みが並ぶ。
学んでいる方が、自分の命式を見て驚いた。それを誰かと共有したい。自然なことです。
ただ、そこで交わされているのは読み解きではありません。珍しさの見せ合いです。
この形が続くと、命式を読むことよりも、珍しさを共有することが目的になっていきます。
どう生きるかを考えるための材料だったものが、自分は特別なのかを確かめるためのものに変わる。
そして、軽く扱われるようになる。
軽く渡されたものが、軽く受け取られていく構図については無料鑑定で損をするのは誰か|言われて終わる構図の話にも書きました。
珍しくても、読む手順は同じです
珍しい配置を持っていても、そうでなくても、私が読む手順は変わりません。
今どういう状態にあるか。何を持って生まれてきたか。いつ動くのが噛み合うか。見るのはそこです。珍しさは、その手前にある情報でしかありません。
自分の命式を知りたいと思ったなら、珍しいかどうかより、それが今の自分とどう繋がっているかを見てください。
珍しくなくても、あなたの命式はあなたのものです。そこに順位はありません。
EASTERN DIVINATION
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