鑑定の後に、どっとした疲れや頭痛、あるいは気分の落ち込みを感じることはありませんか? 感受性の高い鑑定師だからこそ、お客様の深い悩みやネガティブな感情に共感しすぎてしまい、自分自身のエネルギーを消耗させてしまうのは、この職業において避けては通れない課題です。
しかし、プロとして長く活動していくためには、単なるリフレッシュを超えた「自らを守る技術(プロテクション)」が何よりも重要になります。自分自身が枯渇していては、お客様を光へ導くことはできません。
感情の波に飲まれない「境界線」のデザイン
お客様に寄り添う「共感」は不可欠ですが、それが「感情移入」にまで及んでしまうと、あなた自身のエネルギーを過度に削り取ってしまいます。大切なのは、共感しながらも、相手の感情の波に飲み込まれない「フラットな距離感」を保つことです。
そのための具体的な手法として、鑑定中にあるイメージングを試してみてください。
自分とお客様の間に、「厚みのある透明なガラス板」が立っていると想像するのです。コロナ禍の時に使われていた感染症対策のアクリルボードを、さらに強固にし、光を通しながらも「念」や「感情の重さ」は通さない壁としてイメージします。
これだけで、相手のエネルギーが自分の中に直接流れ込んでくるのを格段に防ぐことができます。これは、8年の鑑定人生で「意識の境界線」を引いてきた私の経験からも、このイメージの力がプロの現場でも、意識を整えるのに有効な手段であると断言できます。
日常でできる「浄化」と「リフレッシュ」の流儀
かつての私も、鑑定後のぐったりとした疲れに悩まされてきました。しかし、プロとして自分の身を守れないのは失格だと痛感し、霊的な防御と浄化を日常のルーティンへと落とし込んできました。
1. ネガティブを洗い流す「浄化風呂」
一日の終わりには、粗塩を入れたお風呂でオーラを整えることを習慣にしましょう。「今日受け取ってしまった不要なエネルギーが、すべてお湯と共に流れ出る」と明確に意図しながら浸かります。これだけで、「体が驚くほど軽くなった」と実感される方が非常に多い、シンプルながらも強力な護身術です。
2. 気の滞りを消す「移動」と「香り」
- 場所を変える(散歩):物理的に移動することで、自分に付着した重い気を振り払うことができます。特に自然の中を歩くことは、地球のエネルギーと繋がって自分の軸を戻す作業になります。
- 空間を清める(お香):お香の煙には、空間のエネルギーを瞬時に変える力があります。鑑定後の部屋に漂う「念」の残滓を浄化し、自分の意識を仕事モードからプライベートへ切り替えるスイッチとして活用してください。
プロとして輝き続けるための「聖域」作り
お客様からの「切実な想い」は、目に見えないエネルギーとして確実に届きます。だからこそ、それを受け流し、自分という「器」を常に清浄に保つことは、鑑定技術を磨くことと同じくらい重要な仕事の一部です。
感情に飲み込まれず、常に高い視点からフラットに状況を視る。そのためには、日々のプロテクションを怠らないことです。
あなたが健やかな状態で、澄んだエネルギーを放ち続けることが、結果としてお客様を最も深く救うことに繋がります。長く愛される占い師であるために、まずはあなた自身が結界を正しくつかい、あなたの「聖域」を整えることから始めてみませんか。

