開運を重ねても変わらないとき|「改運」という運の使い方

「改運」という言葉を聞いたことがある方は、あまり多くないと思います。パソコンで「かいうん」と打っても、変換候補にはまず出てきません。開運はこれだけ日常語になっているのに、改運のほうは流通していません。

私はこの二つを、まったく別のものとして扱ってきました。開運が「運に流れが生じている状態」だとすれば、改運は「流れが生じる仕組みのほうを、自分の意思で作り替えること」です。開運と呼ばれることを積み重ねても何も変わらない、と感じている方がいます。そのとき何が起きているのかを、この二つの違いから書きます。

目次

「改運」とは、運の構造を自分で作り替えることです

「改める」という字が示す通り、改運とは自らの意思で運の構造そのものを作り替えることです。流れが生じるのを待つのではなく、流れが生じる仕組みのほうを設計し直す。ここが根本的に違います。

これは鑑定の場で使っている言葉ではありません。私が自分の軸として持ち続けてきた考え方です。ここで初めて言語化します。

この概念が必要になったのは、鑑定を続ける中で「流れに乗るだけでは変わらない方」に繰り返し出会ってきたからです。良いとされることを一通り試している。行動もしている。それでも動かない。そういう状態を前にしたとき、開運という言葉では説明がつきませんでした。

「開運」との違いは、流れに乗るか、仕組みを変えるかです

先に開運のほうを整理しておきます。

開運とは、運に流れが生じた状態のことです。良い運にも悪い運にも使える中立な言葉で、「開く」という現象そのものに良し悪しはありません。四柱推命や紫微斗数で運の流れを読むときも、良い大運が開くことと凶の流れが開くことを、どちらも等しく「運が動き始めた状態」として分析します。開運と幸運の違いも含めて、「開運」と「幸運」の違い|運が動き出すのは流れが生じたときに詳しく書きました。

その上で、開運活動と呼ばれているものが何をしているのかを考えてみます。パワースポットに行く、吉方位を取る、ラッキーカラーを取り入れる。これらはどれも、流れが生じるかもしれない環境に自分を置く行動です。それ自体は間違っていません。ただ、流れそのものを作り出しているわけではありません。

改運は、そこから一段深いところを触ります。環境ではなく、流れが生じる仕組みのほうを組み替える。開運が「状態」の話だとすれば、改運は「構造」の話です。

開運を重ねても変わらないとき、何が起きているのか

たとえば、運が悪い時期が続いていると感じているとします。開運的なアプローチを取るなら、パワースポットへ行く、吉方位へ旅行するといった行動になります。流れが生じれば、そこで動きは出ます。

しかし、命式の上で今が滞りやすい時期であった場合、あるいは受け取る側の構造が整っていない場合、どれだけ環境を整えても流れは生じません。外側を変えても、受け取る側が変わっていないからです。

この状態で必要なのは、もっと良い開運スポットを探すことではありません。なぜ流れが生じないのか、その構造のほうを見直すことです。ここが改運の入口になります。

受け取れない仕組みは、いくつかの層にまたがっています

流れが生じても受け取れない、という状態があります。私が見てきた限り、その理由は一つではありません。

命式の構造として、そもそも受け取りにくい時期に入っていることがあります。思考の癖として、来たものを自分で押し返してしまっていることもあります。感情や環境が滞っていて、入る隙間がなくなっていることもあります。

感情の側については感情に蓋をすると氣が滞る|霊視で視える黒い岩のような層に、受け取る側の構造については人が離れていく人には共通点がある|受け取れない人の仕組みに書きました。

同じ「変わらない」でも、どの層に理由があるかは同じではありません。だから、まとめて対処する方法というものが作れません。改運が一般的な開運法として流通していないのは、このためだと考えています。

改運は、現状を正確に把握することから始まります

改運という言葉は大きく聞こえますが、始まりは地味です。今の構造を、できるだけ正確に把握するところからです。

東洋占術の観点では、自分の命式と現在の時間の流れの関係を見ます。今がどういう時期なのか、どこに滞りが生じているのか。ここが分かると、何を改める必要があるのかの見当がつきます。

霊視の観点では、エネルギーの状態を確認します。思考・感情・環境のどこに詰まりがあるのかが分かると、改運の入口が具体的になります。

大事なのは、この二つを分けて扱わないことです。命式という時間の構造と、いま現在の状態。両方を重ねて初めて、その人にとっての改運の入口が見えてきます。どちらか一方だけでは、立体的にはなりません。

改運が要る時期と、開運で足りる時期があります

ここまで書いておいて何ですが、改運が常に必要なわけではありません。

流れが動いている時期であれば、開運的なアプローチはそのまま働きます。環境を整えることが、そのまま流れに乗ることになる時期です。そういうときに構造の話を持ち出しても、複雑にするだけです。

改運の視点が要るのは、何をしても変わらないという感覚が続いているときです。同じ状態が長く続くと、その状態そのものが当たり前になり、何が滞りを作っているのかが自分では見えにくくなります。自分で気づけないことがあるのは、能力の問題ではありません。中にいる人には、外側の形が見えないというだけのことです。

「運がない」のではなく、構造がそうなっているだけです

運が動かないのは、運がないからではありません。流れが生じない構造になっているか、流れが生じても受け取れない状態になっているか、そのどちらかだと私は考えています。

開運と改運は、どちらが上ということではありません。流れに乗る話と、流れが生まれる仕組みを組み替える話。層が違うだけです。ただ、この二つを混ぜたまま「開運」とひとくくりにしていると、何を試しても届かない時期に、試す数を増やすほうへ向かってしまいます。

もし今その状態にあるなら、構造のほうを見る時期に来ているのかもしれません。何を改めるかを決めるのは、ご本人です。

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雨龍 光のアバター 雨龍 光 霊視鑑定師

霊視・東洋占術 鑑定師|鑑定歴8年・累計400件以上。霊視を軸に、東洋占術とデザインの視点を重ね、人生と日々の営みを本質から整えるサポートを行っています。未来を当てることが目的ではありません。今、どこで流れが滞り、どこでズレが生じているのか。その現在地を正確に捉え、次の判断ができる状態へ整えます。

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