占い師として活動していると、線を引く場面が何度も出てきます。
誰を受けるか。視えたものをどこまで伝えるか。先生と呼ばれたときに、どう受け取るか。
決めておかないと、そのつど揺れます。 そして揺れは、相手にも伝わります。
責任を持って向き合える相手を決めています
まず、自分はどういう方の力になりたいのか。ここを決めておくことです。
正直に書くと、興味本位で来られる方もいます。こちらを試すような態度を取られる方もいます。
そういう場合、私は無理に受けません。
冷たく聞こえるかもしれません。ただ、これは選り好みの話ではないと思っています。責任を持って向き合えない相手を受けるほうが、不誠実だからです。
自分が何を届けられるのかがはっきりしていれば、届けられない相手も見えてきます。その区別をつけないまま全部受けると、どこかで薄まります。
視えたものを、すべて伝える必要はありません
自分の価値観を押し付けてしまうのではないか。そういう不安を持つ方がいます。それは、プロとして正しい感覚だと思います。
ここで私が置いている線は、こうです。
視えたものを、すべて伝える必要はありません。
その人にとって今伝える意味があるのか。伝えることで、判断の材料になるのか。そこを考えてから言葉にします。
たとえば、視えたことがその方の思い込みと食い違っている場合。指摘しても現実が良くなるわけでもなく、こちらが黙っていて困る人もいない。そういうときは、言いません。
伝えると決めたものは、一つの判断材料として差し出します。
どう受け取るか、どう動くかを決めるのは、その方の権利です。伝えるという責任は果たす。でも、変えさせようとはしない。 ここの区別が、いちばん難しいところだと思っています。
厳しい結果を、どう伝えるか
東洋占術は吉凶がはっきり出るので、怖いと言われることがあります。
私は、厳しい結果が出たときこそ、伝え方が試されると思っています。
なぜその結果になったのかを説明する。 結果だけを渡すと、不安しか残りません。何がそうさせているのかが分かれば、扱えるものになります。
どうするかの選択肢を出す。 一つに絞って勧めるのではなく、複数を示す。決めるのは本人です。
今の時期がどこにあるかを示す。 悪い状態が続くわけではないと分かるだけで、受け取り方が変わります。
そして、感情を否定しない。 怖いと感じているなら、その感覚自体は否定しません。怖がる必要はないと伝えるのと、怖いと感じるなと言うのは別です。
厳しいことを言わないという意味ではありません。言うべきことは言います。 ただ、言い方は選びます。
「先生」と呼ばれることについて
活動を始めると、先生と呼ばれる機会が増えます。持ち上げられることも増える。
ここに落とし穴があると思っています。
占い師は、少し勉強すれば誰でも名乗れる職業です。資格も免許も要りません。その言葉に浮ついて自分を特別視した瞬間、対等な対話ではなくなります。
私が考えるプロの姿勢は、外からの評価に一喜一憂しないことです。今の自分にできる範囲で、目の前の方に全力を出す。それだけです。
完璧である必要はありません。ただ、妥協しない。言い訳をしない。 その積み重ねしかないと思っています。
守秘義務は、技術より前にあります
プロとして絶対に外せないのが、守秘義務です。
お客様が心の奥を出してくださるのは、漏らさないという前提があるからです。 これはマニュアルの話ではなく、人と人の約束です。
今は、この線が曖昧になりやすい時代だと思っています。
SNSで事例を紹介するときが、いちばん難しい。 名前を出していないから大丈夫、という判断をよく見かけます。ただ、本人が読んで自分のことだと分かるなら、それは匿名ではありません。
年齢、職業、悩みの内容、時期。組み合わせれば特定できます。 書いている側は一般化したつもりでも、書かれた側は気づきます。
私は、事例を書くときに一つの基準を置いています。その方が読んだときに、嫌な思いをしないか。 特定できるかどうかではなく、そちらで判断しています。
自分を整えるのも、仕事のうちです
重い感情を受け止める仕事です。自分の状態が崩れていると、クリアに視えません。
だから、自分を整えることも仕事の一部だと考えています。
鑑定中に相手と繋がってしまわないための守りについては、鑑定中に「繋がってしまう」ことがあります|先に守りを作る理由に書きました。
日常の浄化については、浄化は毎日やらなくていい|霊視鑑定師が使う五つの方法と基準にあります。
線を引くことは、冷たくなることではありません
ここまで書いた線引きは、相手を遠ざけるためのものに見えるかもしれません。
私は逆だと思っています。 誠実でいるために必要な距離です。
何でも受け入れることが優しさではない。何でも答えることが親切でもない。
伝えるべきことは伝える。できないことは、できないと言う。決めるべきことは、その人自身に返す。
その線を曖昧にしないことが、私にとって占い師として仕事をするということなのだと思います。
自分の線がどこにあるかを、一度言葉にしてみてください。書き出してみると、決めていなかった部分が見つかります。
CONSULTING
判断の材料を、揃える
決めても、それが良かったのかを確かめる相手がいない。だから経験が次に積み上がらない。
決めて、動いて、結果を確かめる。この一周を6ヶ月かけて一緒に回します。
鑑定を受けた方が対象です。事前の面談は行っていません。鑑定日から1ヶ月以内のお申し込みで、鑑定料 ¥20,000 を差し引きます。
まず霊視鑑定から
