講座の途中で、すらすらと質問できる人がいます。
私は、それが不思議でした。なんでその場で気づけるんだろう、なんでそれを言葉にできるんだろう、と思っていました。
同時に、質問が出てこない自分を否定していました。
私は、質問することが苦手でした。でも、苦手だったのではなく、質問が出てくる順番が違っていました。
この記事では、占いを学ぶときに私がどう受け取ってきたのか、そして「分からない」と「疑問」は違うと考えている理由を書きます。
先生の言ったことを、まず受け取っていました
私は、先生が言ったことを正しいものとして、まずそのまま吸収しています。
先生が話していることは、その先生が長い時間をかけて積み重ねてきたものです。そういうものなのだとまずは受け取ります。
そもそも、「分からないから質問する」という発想自体が生まれません。
まず全体を受け取ることを優先します。
ただ、まず受け取るというのは、考えずに信じることではありません。受け取ったものを、自分の中で確かめていく。そのための最初の一歩が、受け取ることです。確かめていくからこそ、その先で疑問が出てきます。
まず受け取る。そのうえで、自分の中に落とし込んでいく。
実際に使ってみたり、手元の情報と照らし合わせたりしながら、自分のものにしていきます。
そうしていると、あるところで疑問が出てきます。ここはなぜこうなるのか、この場合はどうなるのか、という問いです。
私が質問をするのは、その時になってからです。なので講座の最中ではなく、受け取って、落とし込んだ後です。
暗記するより、なぜそうなるのかを知りたい
落とし込むというのは、言われたことを覚えることではありません。
占いには、覚えることがたくさんあります。星の性質、干支の意味、形の読み方。それを一覧にして暗記することもできますが、私は、暗記ではなく「こうだから、こういう性質が出る」という根拠のほうから覚えたいと考えています。
たとえば東洋占術の多くは、そのベースに五行があります。ある星や干支にその意味が出るのは、五行の上でそうなる理由があるからです。その理由まで辿れると、覚えた意味は、使える意味に変わります。
疑問が出てくるのは、この辿っている途中です。ここまでは五行で説明がつくのに、ここだけ説明がつかない。そういうところで、初めて問いが生まれます。
「分からない」から出る質問と、疑問から出る問いは違います
今は、質問には2種類あるのだと思っています。
1つは、分からないから出る質問です。言われたことが分からない、だから答えを教えてほしい、というものです。
もう1つは、受け取って落とし込んだ後に出る問いです。自分なりに組み立ててみたけれど、ここが噛み合わない。だから聞きたい、というものです。
前者は、分からないところを教えてもらうための質問です。後者は、自分なりに組み立てたものを、さらに深めるための問いです。
どちらも学ぶうえで必要なものですが、私が大切にしているのは、受け取ったものを自分で考えた先に生まれる問いです。
答えを集めても、読めるようにはなりません
占いを学ぶときに、「こういう悩みには、こうすればいい」という答えを求める気持ちは分かります。すぐに使えて、分かりやすいからです。
ただ、答えをいくつ集めても、目の前の人を読めるようになるとは限りません。鑑定に来る方の悩みは、一つとして同じではないからです。集めた答えに当てはまらない人が来たとき、答えしか持っていないと、そこで止まってしまいます。
もう1つ、受け取ることを難しくするものがあります。最初から自分の中に「占いとはこういうものだ」という形を持っていると、それに合わないものは、分かりにくいもの、役に立たないものに見えてしまいます。自分が期待していたものと、教えられているものがずれていることに、気づきにくくなるのです。私自身も、新しいことを学ぶときは、一度その形を脇に置いてから受け取るようにしています。
先生が見せてくれる一件の実例には、その先生の考え方がすべて入っています。その一件をちゃんと受け取って、なぜそう読んだのかを自分で組み立て直す。そのほうが、別の一件にも応用が効くと私は考えています。
これは鑑定を受ける方にも通じる話です
鑑定でも、「どうしたらいいですか」と答えを求められることがあります。
私は、鑑定は判断材料をお渡しするものだと考えています。答えをお渡しして、それに従ってもらうものではありません。お渡ししたものを受け取って、ご自身の状況に落とし込んでいただく。そこで出てきた疑問こそ、次に考えるべきことになります。
答えを人に預けたくなる仕組みについては、「どうしたらいいですか」と聞く人へ|自分で決められない仕組みに書きました。
質問が出てこなくても、焦らなくていい
教えを受ける場で質問が出てこないことを、気にしている方もいると思います。私もそうでした。
けれど、その場で質問が出ないのは、理解していないからとは限りません。受け取っている最中だから、まだ問いになっていないだけかもしれません。
その場ですらすら質問できる人が悪いわけでもありません。その人は、受け取ることと落とし込むことを、その場で一気にできるのだと思います。私はそれに時間がかかる。順番は同じで、かかる時間が違うだけです。
大事なのは、質問をした数ではなく、その質問が、受け取ったものを自分で組み立てた先から出てきているかどうかだと思っています。
まず受け取る。落とし込む。そこで疑問が出たら、それを問いにする。私の学び方は、今もその順番です。
CONSULTING
判断の材料を、揃える
決めても、それが良かったのかを確かめる相手がいない。だから経験が次に積み上がらない。
決めて、動いて、結果を確かめる。この一周を6ヶ月かけて一緒に回します。
鑑定を受けた方が対象です。事前の面談は行っていません。鑑定日から1ヶ月以内のお申し込みで、鑑定料 ¥20,000 を差し引きます。
まず霊視鑑定から
