金運を上げたくて、財布の色や買い替える時期を調べている方は多いと思います。「お財布風水」という言葉も、すっかり定着しています。けれど私は、この言葉にずっと違和感を持っています。伝統的な風水には、財布で金運を動かすという考え方そのものがないからです。
この記事では、財布の話がなぜ風水と言えないのか、財布の色を考えるなら何を見ればいいのか、そして占いと霊視の両方を扱う私自身がどう考えているのかを書きます。
私は「お財布風水」という言葉に違和感があります
正直に言うと、私はお財布風水という言葉が好きではありません。風水が、軽く扱われているように感じるからです。
金運を良くしたい気持ちや、財布を大切にしたい気持ちを否定したいわけではありません。違和感があるのは、それが「風水」という名前で語られていることです。
風水が扱ってきたのは、土地と家とお墓
風水は、もともと環境と人との関係を見るものです。辞典でも、土地の相、家の相、お墓の相を見る学問として説明されています。どこに都を置くか、どこに家を建てるか、どこに先祖を葬るか。風水が扱ってきたのは、人が暮らし、眠る場所です。
財布のような持ち物は、そこに入っていません。伝統的な風水に、財布で金運を動かすという考え方はないのです。私が風水を学ぶほど、この言葉への違和感が強くなったのはそのためです。
風水が運全体の中でどこに位置づくのかは、努力が報われないのは順番かもしれない|一命二運三風水の話に書いています。
財布の色は、風水ではなく占い側の話
私は鑑定の中で、五行を用いて、その方に合った開運色をお伝えすることがあります。その中に、財布が含まれることもあります。ただしそれは、風水としてではなく、命式を読む占いとしてです。
財布の色を五行で選ぶという話自体は、中国語圏にもあります。干支の五行や、生年月日から出す命式の考え方をもとに、財布の色を選ぶというものです。命式から考えるという点は、私の判断軸とも重なります。ただ、その話自体は、民間の習わしなので参考程度に、とも言われています。
つまり、財布の色を考えるのは、風水ではなく、命式を読む占い側の話です。名前が違えば、見るものも違います。
金運と一口に言っても、中身は人によって違う
命式から考えると、「金運を上げる色」は、全員に同じようには決まりません。
金運と一口に言っても、お金が入ってくるかどうか、入ってきたお金を受け止められるかどうか、手元に残るかどうかで、中身はまったく違います。入ってはくるのに残らない人もいれば、入ってくること自体が少ない人もいます。悩みの形が違えば、必要なものも違います。
そのうえで、命式には、その人にとって助けになる五行と、負担になりやすい五行があります。お金に関わる五行の色が、そのまま合う人もいます。反対に、お金に関わる五行がすでに強く、さらに足すとかえって負担になる人もいます。
そういう方には、お金そのものではなく、お金を受け止める自分側を支えるところから色を考えることもあります。
これは、補うこと自体が悪いという話ではありません。体の養生でも、弱っているところは補い、行き過ぎているところは抑えるというように、状態を見て考えます。
色も同じで、足すのか、控えるのか、別の角度から支えるのかは、その人の状態を見て初めて決まります。五行の色の良し悪しは、機械的には決められないのです。
ですから、全員に黄色い財布を勧めるような話にはなりません。
財布のことを聞かれたとき、私が考えていること
鑑定の中でも、財布のことを聞かれることはあります。私が普段から表に出しているテーマではないので、聞かれることはそう多くはありません。聞かれた時は命式から判断してお伝えします。
私自身がお財布を開運色で選んでいるのかというと、そうではありません。
というのも、私は物を頻繁に買い替えないからです。財布についても、選ぶ機会がほとんどありません。その代わり、お金に関わる物を自分に取り入れるときには、命式の読み方を使うことがよくあります。
霊的に見るなら、使っていて気持ちが上がる財布を
霊的な見方をするなら、答えはもっとシンプルです。エネルギーが上がるものを使う。自分が使いたいと思える財布、手に取って気持ちが上がる財布を選べばいいと考えています。
これは、天然石を意味で選ばないのと同じ考え方です。そのことはパワーストーンの効果は誰が決めたのか|私が意味で選ばない理由に書いています。ただ、異常なほど強く惹かれるときは、一度立ち止まってみてください。
物を選ぶときに私が確かめていることは、物にエネルギーは宿るのか|霊視でブレスレットの色が変わった話にまとめています。
黄色い財布を使うこと自体は、否定しない
黄色い財布を使うこと自体を否定しているわけではありません。気に入って使っているなら、そのまま大事にされると良いです。
ただ、「風水だから金運が上がる」と信じて縋るようになると、話は変わります。暦や縁起を使うことと縋ることの違いは、一粒万倍日は嘘なのか|当たらないと感じる理由に書いています。
財布の色を変える前に、自分の金運の中身を見る
財布の色を変える前に、自分の金運の悩みがどこにあるのかを見てみてください。入ってこないのか、受け止めきれないのか、残らないのか。それによって、考えることはまったく変わります。
そのうえで、使っていて気持ちが上がる財布を選ぶ。私はそれで十分だと思っています。
私が占いと霊視をどう使い分けているかは、はじめにのページにまとめています。
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