「新月に願い事を書くといい」「満月の夜は気持ちが揺れやすい」。月の満ち欠けについて、そういう話を目にすることがあると思います。
月の満ち欠けは人に影響するのか。
先にお伝えすると、私は影響すると考えています。体にも、心にも、運にも、そのすべてに影響すると見ています。
この記事では、私が月の満ち欠けをどう見ているのか、そしてカレンダーの1日ではなく朔日を月のはじまりとして意識している理由を書きます。新月・満月の願い事について思っていることにも触れます。
月の満ち欠けは、体にも心にも運にも影響すると考えています
月は、約29.5日の周期で満ちて欠けます。私はこの周期が、人の体にも、心にも、運にも影響していると考えています。どれか一つではなく、すべてにです。
体は体、運は運と、切り分けては見ていません。運と体の状態をひとつながりのものとして見ていることについては、運と健康は同じものだと考えています|状態は先に外へ出るに書きました。月の影響も、同じように全体で見ています。
黄帝内経にも、月と体の関係が書かれています
月が人に影響するという考え方は、私が言い出したものではありません。2,000年ほど前にまとめられたとされる東洋医学の古典『黄帝内経』の、「素問」八正神明論という篇に、月と体の関係が書かれています。
内容を今の言葉にすると、次のようになります。月が生まれはじめると、血と気が整いはじめる。月が満ちると、血と気が充実し、肉が締まる。月が欠けきると、肉が落ち、気の通り道である経絡が弱まる。そして、月の状態に合わせて血と気を整えるように、と続きます。
昔の人たちは、月の満ち欠けを、体の状態と結びつけて見ていたということです。
これは、月が人に与える影響のすべてが、現代の科学で確かめられているという意味ではありません。私の考えは、こうした古典の考え方と、自分の生活で月の周期を使ってきた経験の両方から来ています。
月のはじまりは、カレンダーの1日ではなく朔日です
今のカレンダーでは、月は1日から始まります。ただ、この1日は、月の満ち欠けとは関係なく決められた日付です。
もともとの暦では、月のはじまりは朔日でした。朔とは新月のことです。旧暦では、新月の日をその月の1日とし、次の新月までを1か月としていました。旧暦は、月の満ち欠けで月を区切りながら、太陽の動きも取り入れて季節とのずれを調整する暦で、太陰太陽暦と呼ばれます。「ついたち」という読み方も、月が立つ、「月立ち」から来ているといわれます。
そのため、今のカレンダーの1日と、月の満ち欠けで見た月のはじまりは、毎月ずれています。たとえば2026年11月は、カレンダーでは11月1日から始まりますが、朔日にあたる新月は11月9日です。8日の差があります。
1か月の中の区切りには、十干がひと巡りする10日間の「旬」もあります。このことは上旬・中旬・下旬の「旬」は、暦の単位でしたに書いています。
年のはじまりも同じで、東洋占術では1月1日ではなく立春を年の起点として見ます。このことは1月1日に運気は変わらない|東洋占術が立春を年の起点とする理由に書きました。暦の区切りを、カレンダーの日付ではなく、自然の動きで見るという点で、月のはじまりを朔日で見るのも同じです。
ご神仏様に関わることは、朔日を意識しています
旧暦では、新月の日が月のはじまりでした。毎月1日に神社へお参りする朔日参りも、月のはじまりを意識する習慣のひとつです。
今はカレンダーの1日にお参りされている方も多いと思います。私自身は、神社へのお参りなど、ご神仏様に関わることは、月のはじまりとして朔日のほうを意識しています。予定が空いていれば、朔日に神社へお参りに行きます。
月の周期は、私自身の生活でも使っています。月の満ち欠けを使った鑑定は、今、準備を進めているところです。
新月・満月の願い事について、私が思っていること
新月や満月に願い事をするといい、という話もよく聞きます。
私は、「願い事」という言葉は抽象的だと思っています。ただ、月の節目に、自分の願いへ意識を向けるという点では、理にかなっているとも思います。
新月・満月の願い事は、効くとも言えるし、効かないとも言える。それが私の考えです。効くと言える理由も、効かないと言える理由も、使い方と深く関わる話なので、この記事では立ち入りません。
旧暦は月で、干支の年と月は太陽で区切ります
ここまで書いてきた旧暦は、月の満ち欠けで月を区切る暦です。
一方で、四柱推命が使う干支の暦は、年と月を、太陽の動きで決まる節気で区切ります。同じ「月」という言葉でも、旧暦の月は新月で切り替わり、干支の月は節入りで切り替わります。境目そのものが違うのです。このことは四柱推命の干支は旧暦ではない|生まれ月の干支が思っていたのと違う理由に書きました。
月の満ち欠けは、毎月欠かさずめぐってきます。私はそれを、体と心と運がめぐる周期として見ています。
EASTERN DIVINATION
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