「あの場所は邪気(じゃき)が溜まっている」 「あの人から黒いものを感じる」
スピリチュアルな話題でよく耳にする表現ですが、皆さんは「邪気」と聞いて、どんな色や映像をイメージしますか?
多くの方が、「ヘドロのような、どす黒い不気味な色」を思い浮かべるのではないでしょうか。 私もそうです。光を一切通さない、重たくて、ねっとりとした漆黒の闇。
しかし、鑑定士として「色」と「エネルギー」に向き合っていると、一つの真実に気づきます。
それは、「黒という色そのものが悪いわけではない」ということです。
今回は、誤解されがちな「黒」の正体と、私たちに力を与えてくれる「本来の美しい黒」について、陰陽五行の視点からお話しします。
陰陽五行における「黒」の正体
実は、東洋の陰陽五行説において、「黒」は決して不吉な色ではありません。 むしろ、生命の根源に関わる非常に重要な色とされています。
五行(木・火・土・金・水)の中で、黒は「水(すい)」に該当します。
- 水が司るもの: 生と死、生殖機能、腎臓、知恵
- 水の性質: どんな器にも収まり、命を育む源泉
海を想像してみてください。 浅瀬は青く見えますが、生命が生まれるような深海は、光が届かないほど深く、濃い「黒」に見えますよね。 この黒は、死の黒ではなく、「生命を宿すための、豊かで深い黒」なのです。
「黒」は「紫」に通じる
また、五行における正しい「黒」の色味は、インクのような真っ黒ではありません。 例えるなら、「ナスのような黒光りした色」。あるいは、限りなく黒に近い「深紫色」です。
古来より「紫」が高貴な色(冠位十二階の最高位など)とされてきたように、見えない世界においても、この「紫がかった黒」は非常に格が高い色です。 チャクラで言えば、第1チャクラ(赤・生命力)と対になる、第7チャクラ(紫・霊性意識)の色でもあります。
つまり、本来の黒とは、「最も精神性が高く、思慮深い色」なのです。
「邪気の黒」と「高貴な黒」の違い
では、私たちが不快感を覚える「邪気の黒」とは何なのでしょうか? それは色の問題ではなく、「質(テクスチャ)」の問題です。
悪い黒(邪気)=「ヘドロ」
私が邪気を感じる時の黒は、「停滞」しています。 流れがなく、腐敗し、ただただ重たい。絵の具を洗わずに混ぜ続けて汚くなった水のような、濁った黒です。 これは「光を拒絶する黒」であり、近づくと生気を吸い取られるような感覚になります。
良い黒(玄)=「全ての色の集合体」
一方で、素晴らしいエネルギーを持つ人の「黒」は、「重厚」です。 一見すると黒に見えますが、それは「全ての色を混ぜ合わせた結果の黒」です。 絵の具の三原色も、全て混ぜると黒になりますよね。
- 清濁併せ呑む度量
- 何色にも染まらない強い意志
- 全ての経験を糧にした知恵
これらが凝縮された黒は、漆塗りの器のように艶やかで、奥行きがあります。 これは「光を内包する黒」であり、見る人に安心感や威厳を与えます。
あなたの「黒」はどちらですか?
もしあなたが、「今日は黒い服を着たいな」と思ったり、オーラ鑑定で「黒っぽい」と言われたりしても、不安になる必要はありません。
重要なのは、それが「逃げの黒(心を閉ざす闇)」なのか、「攻めの黒(何にも染まらない意志)」なのかです。
黒を味方につけるヒント
ファッションで黒を取り入れるなら、ぜひ「素材」にこだわってみてください。 ペラペラで色褪せた黒は「邪気(貧相さ)」を呼び寄せてしまいますが、 光沢のあるシルクや、上質なウールの黒は、あなたを「何者にも侵されない高貴な存在」として守ってくれる最強の魔除けになります。
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