2026年、丙午の年に入ってから、情報漏えいのニュースが目に見えて増えています。特にこの1〜2ヶ月は、毎週のようにどこかの会社が流出を公表している印象です。これは丙午の影響なのか。占術の視点からの私の答えは、象意としてはとてもよく重なる、けれど「丙午だから増えた」とまでは言わない、というものです。
この記事では、数字で見た今年の状況と、易の象で読んだときの重なり方、そして来年に向けて考えていることを書きます。
情報漏えいは丙午の影響なのか
占いの象意で読むと、今年起きていることは、かなりきれいに重なります。
ただ、重なって見えることと、原因であることは別です。私はきちんと線を引いたうえで、象で読める範囲を書きたいと考えています。そのほうが、読み方として確かめることができるからです。
数字で見ても、今年の流出は桁が違う
サイバー攻撃で漏えいした情報の件数は、今年は10月末までで、去年1年分の7倍を超えているそうです。しかも、その9割以上が、7月以降に公表されたものだというデータがあります。
ただ、サイバー犯罪が増える流れそのものは、今年になって始まったわけではありません。警察の発表でも、サイバー犯罪の検挙件数が過去最多になったのは去年、乙巳の年です。
つまり、丙午の年に起きているのは、単に流出が増えたというだけではありません。1件ごとの規模が大きくなり、これまで見えにくかった被害が、大きな形で表に出てきているということです。流出が起きた時期と、それが公表される時期は、同じとは限りません。
離は「文明」。火は何かに付いて初めて光る
丙も午も、五行では火です。火は、易の八卦では離にあたります。
易の彖伝を読むと、賁・同人・明夷・革など、離を含む卦の説明に「文明」という言葉が何度も出てきます。離を文明と読むのは、後から付けた解釈ではありません。易の中にもともとある見方です。知識や情報、それを使いこなす仕組みも、この文明に含まれると私は考えています。
また、離には「麗(つく)」という意味もあります。火は自分では形を持たず、燃えるものに付いて初めて光ります。体と用で言えば、燃えるものが体、つまり本質で、火はその上に現れる用、つまり働きです。AIも同じで、データや電力という体があって初めて、働きとして現れます。データに付き、電気に付いて動くAIや情報の仕組みは、この離の姿によく似ています。
そして、火は照らします。隠れていたものを明るみに出す。今年の流出が、公表という形で次々に表に出ているのは、とても離らしい出方です。丙午の火の象意については、丙午の年に、実際に起きていること|8ヶ月見てきて分かったことに書いています。
今年の九星は一白。坎には「盗」と「隠れる」の意味がある
もう1つ重なるのが、九星です。2026年は、立春から一白の年です。洛書九星では、一白は八卦の坎にあたります。
易の説卦伝では、坎を「隠伏」、つまり隠れて伏すものとし、「盗」ともしています。
今年の流出では、委託先を経由して入り込むものや、盗まれたIDとパスワードで正規の利用者になりすますものが目立つと言われています。正面から壊すのではなく、隠れて入り込み、気づかれないまま持ち出す。これは坎の動きそのものです。
干支は離の火、九星は坎の水。隠れて盗む坎が、文明である離に入り込み、離の火がそれを明るみに出す。今年の情報漏えいは、この組み合わせで読むと構図がよく見えます。
私のサイトにも、同じ構図の出来事がありました
これは、大きな会社だけの話ではありません。
今年の春、私のサイトにも不正アクセスがありました。普段は目に入らない場所に、外から入り込むためのファイルが隠されていました。気づいてからはすべて取り除き、入口をふさいでいます。夏には、AIの学習用とみられるボットのアクセスが続いた時期もあります。
今振り返ると、春の件はまさに坎の動きです。正面から壊すのではなく、隠れて入り込み、気づかれないところに潜む。そしてそれが見つかり、表に出た。今年の象は、私自身の足元にも出ていたことになります。
この1〜2ヶ月の増え方も、暦で見ると重なる
この1〜2ヶ月で一気に増えたことも、暦の上で見ると重なりがあります。
9月は丁酉の月、10月8日の寒露からは戊戌の月です。午の年に戌の月が来ると、午と戌が結びついて、火の勢いが強まる組み合わせになります。流出の報告が急に増えた時期と、火が強まる月が重なっているのです。
11月7日の立冬で、戌の月は終わります。ただ、それで流出が収まるとは考えていません。表に出る流れそのものは、2024年から始まった第九運として続いているからです。第九運については、第九運とは何か|2024年から始まった火の時代を読むに書いています。
重なることと、原因であることは違う
ここまで象で読んできましたが、それでも「丙午だから流出が増えた」とは言いません。
数が増えている背景には、AIの悪用や、技術面など様々な理由があります。象意は、起きていることの構図を読む道具であって、原因を証明するものではありません。ここを混ぜてしまうと、読みはただの当てはめになります。数が重なることと、繋がっていることの違いは、易経とDNAは繋がっているのか|64の一致を構造から考えるにも書いています。
確かめたいなら、年ごとの件数と、その年の干支や九星を並べて見ていけばいいと思います。重なりがどこまで続くかを見れば、象の読みがどこまで当たっているのかが分かります。
来年も、火の象は続く
来年の2027年は、立春から丁未の年です。九星は九紫で、九紫は八卦の離にあたります。干支の丁も火です。
今年の坎の「盗」の象は来年には移りますが、離の火の象は続きます。可能性として、情報に関わることへの注意は、来年も必要だと考えています。
怖がる必要はありません。丙午の記事に書いた「整えること」は、ここでも同じように効きます。使っていないアカウントやサービスを整理する。同じパスワードを使い回さない。持ちすぎないことは、情報の面でも同じです。具体的な対策は、専門家や公的機関の情報を確かめてください。
隠れていたものが表に出る年は、自分の足元を見直すきっかけにもなります。
占いで何を読み、何を読まないのかについては、はじめにのページにまとめています。
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