占いに興味があると言えなかった|視えない世間体に怯えていた頃

本屋の占いコーナーを、素通りしていた時期があります。

興味はありました。でも、あえてそこには近づかないようにしていました。誰かに見られていると思っていたからです。表向きは、そういうものは気にしないという顔をしていました。情報はネットでこっそり追っていました。今こうして堂々と占いを仕事にしているのが、自分でも不思議なくらいです。

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占いに興味があることを、私は隠していました

まだデザインの会社に勤めていた頃の話です。

自分が占いに興味を持っているというのは、口に出せることではないと思っていました。

男が占いに興味があるなんて、恥ずかしい。当時の私は、はっきりそう考えていました。今から思えば偏った見方ですが、そのときは自分で自分を否定していました。

だから、本屋では占いコーナーの前を通り過ぎました。誰かに見られたら何を思われるか、と考えていました。

怯えていたのは、視えない世間体でした

今になって思うのは、誰も私のことなど気にしていなかった、ということです。

本屋で誰が何の棚を見ていようと、他人は覚えていません。当たり前の話です。

それなのに、私はずっと人の目を気にしていました。

対象は特定の誰かではありませんでした。誰か一人が怖かったのではなく、世間という輪郭のない全てのものが怖かった。

今思えば、それは私が作った思い込みでしかありませんでした。

見えない何かに怯えていた、という表現がいちばん近いと思います。

視えない世界を扱う仕事をしている今の私が、当時は視えない世間体に縛られていました。

セミナーで、著名人が堂々と運を語っていました

転機になった場面があります。

当時、いろいろな本を読んでいました。ビジネス書を読んでいると、成功した方の言葉の中に「運が良かった」という表現が繰り返し出てきます。謙遜だろうと思っていました。

そんな頃に、あるセミナーに参加する機会がありました。登壇していた著名な方が、運について堂々と語っていたのです。それを、当たり前のこととして扱っていました。

そのとき私が感じたのは、「やっぱりそうだよね」という納得感でした。

同時に、視えないものを、あるものとして扱う。存在するものとして口に出す。その場に居合わせて、不思議な感覚を覚えました。

言葉にするのは難しいのですが、自分にはまだなかった感覚というか、意識の向け方だったのだと思います。

やっていることは、デザインと同じでした

もう一つ、そのとき気づいたことがあります。

当時の私は、頭の中のイメージを形に起こす仕事をしていました。まだ何もない状態から、見える形を作る。無形のものを顕在化させる、と言い換えられます。

運も同じではないか、と思いました。

運は目に見えません。でも、確かに働いている。それを見える形にするための道具が占いなのではないか。そう考えたとき、占いが急に別のものに見えました。

当てるための技術ではなく、視覚化するための技術です。天気予報を見て傘を持つように、今どういう流れの中にいるかを形にして、判断の材料にする。信じるか信じないかではなく、使えるかどうかの話になります。

この見方に変わってから、私は占いを怪しいものだと思わなくなりました。

揺るがなくなったのは、一致を確かめ続けてからです

ただ、そう気づいたからといって、すぐに人前で語れるようになったわけではありません。

まず、一年間、毎日一時間、四柱推命を勉強しました。

動機は、人のためではありませんでした。自分の運を知りたかったからです。今どういう流れの中にいるのか、自分は何を持って生まれてきたのか。それが知りたくて、机に向かっていました。

自分のことが分かってくると、今度は人のことに興味が出てきます。これは自然な流れでした。同時に、確かめたくなる。この読み方は合っているのか。自分にだけ当てはまるものではないのか。

そこで初めて、他の人を鑑定しました。そして、その方から評価をもらいました。

合っている、という返事でした。

それを聞いてから、私はさらにのめり込んでいきました。読んだものと現実が一致する。その場面を何度も見るうちに、得たのは自信というより確信でした。自分の中の世界が固まった、という感覚です。考えがぶれなくなった。そこまで来て初めて、人に話せるようになりました。

順番が逆だったら、もしかしたら今も隠していたのかもしれません。自分の中で、語れるだけの情報が揃ったから話せるようなった。それが真実です。

石橋を叩きすぎて壊してしまうくらい慎重になっていたと思います。

自分の感覚を否定された経験については、「霊感がない」と言われた私が、それでも霊視を続けた理由にも書いています。

デスクの位置を数メートル動かした方の話

これはしばらく後からの話にはなるのですが、もう一つ、確かめられたことがあります。

それは風水です。

以前、自宅だと仕事がまったく捗らない、というご相談をいただきました。鑑定してみると、その方がいつも座っていたデスクの位置が、部屋の中で気が最も滞る場所にありました。

そこで、デスクを数メートルずらしていただきました。

後日、集中できるようになった、滞っていた案件が片付いた、というご連絡をいただきました。

私が確かめたかったのは、そこではありません。その方の能力は何も変わっていない、ということのほうです。変えたのは置かれ方だけでした。

同じ人が、同じ仕事を、同じ時間やっている。それでも結果が変わることがある。私はこれを、能力の問題ではなく置かれ方の問題だと考えています。もちろん、これだけで断定はできません。ただ、こういう一致を何度も見てきたので、私は環境を軽く扱わなくなりました。風水を体系としてどう位置づけているかは、努力が報われないのは順番かもしれない|一命二運三風水の話に書いています。

今、あなたが隠しているものは何でしょうか

私が長く隠していたのは、占いへの興味でした。

隠していた理由は、周りの誰かではなく、自分の中にある世間体でした。誰も気にしていないものに、勝手に縛られていた。それが分かるまで、ずいぶん時間がかかりました。

同じことをしている方は、たぶん多いのではないかと思います。感じていることを口にしない。興味があるものを、興味がないふりでやり過ごす。理由を聞かれても、明確には答えられない。

私の場合、そこから抜け出せたのは、勇気が出たからではありません。確かめ終わったからです。自分の中で筋が通った瞬間に、人の目が気にならなくなりました。

だから、無理に堂々としなくていいと思っています。まず、自分の中で確かめてみる。それをすることで世界が一歩広がる可能性があります。

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雨龍 光のアバター 雨龍 光 霊視鑑定師

霊視・東洋占術 鑑定師|鑑定歴8年・累計400件以上。霊視を軸に、東洋占術とデザインの視点を重ね、人生と日々の営みを本質から整えるサポートを行っています。未来を当てることが目的ではありません。今、どこで流れが滞り、どこでズレが生じているのか。その現在地を正確に捉え、次の判断ができる状態へ整えます。

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