占い師としての心構え|お客様と向き合うプロ意識の育て方
「お客様によって態度が変わってしまう…」「どう接していいか分からない時がある…」「プロとしての自覚が持てない…」
そんな不安や葛藤を感じていませんか?個人的な感情や価値観を押し付けてしまうのではないかという心配や、鑑定に責任を持てるかという不安を抱くのは、決してあなただけではありません。
でも、安心してください。この記事では、お客様と真摯に向き合うためのプロとしての心構え、倫理観、そして信頼関係を築くための基盤を解説します。あなた自身のマインドを整え、自信を持って鑑定に臨める占い師になりましょう。
プロ意識の根幹を築く|あなたの「信念」
プロの占い師として最も大切なことは、自分の「信念」を持つことです。この信念こそが、鑑定中にあなたがブレることなく、お客様と向き合うための羅針盤となります。
1. どんなお客様の力になりたいか?
「お客様によって態度が変わってしまう」「どう接していいかわからない時がある」と感じるなら、まずは「どのような方の鑑定をしたいのか」を明確にしましょう。
私自身、霊視という分野で鑑定をしていると、時には興味本位や、中にはマウントを取ってくるような方もいらっしゃいます。そういった方は、私がメッセージを伝えたいお客様とは異なります。その場合、私は依頼をお受けしないようにしています。
占い師も人間ですから、お客様との相性は必ず出てきます。自分を守るという意味でも、どんな方の力になりたいのか、どんなお客様とは深い関係を築きたいのかを事前に考えることは、非常に重要です。この線引きが、あなたとお客様双方にとって健全な関係性を築く土台となります。
2. 感情を入れつつも「選択」は相手に委ねる
「個人的な感情や価値観を押し付けてしまうのではないか」という不安があるかもしれません。私個人の考えとしては、自分の感情を入れてお伝えしても良いと思っています。ただし、それはあくまで「情報の一つ」としてです。
お客様がその情報を受け取るか、どう行動するかは、最終的にお客様自身が決めることです。決して、あなたの感情や価値観を矯正(きょうせい)する形で押し付けてはいけません。伝えたいことは伝える。でも、それをどう活かすかはお客様の選択である、という意識を常に持ちましょう。
3. 「マナー」としての伝え方
時には、お客様にとって良くないことや、耳の痛いメッセージをお伝えしなければならない場面も出てきます。そのような時は、細心の心遣いをしながらメッセージを伝えるように意識しています。それが、プロとしてのマナーだと考えているからです。
「ハッキリ言ってほしい」というお客様もいますが、それを鵜呑みにせず、お客様が本当にその場で受け止められる状態なのか、その場の状況で判断する冷静さも必要です。
プロとしての自覚を養う「マインドセット」
「自信がない」「自分の鑑定に責任を持てない」という不安や恐れは、プロとしての自覚を養う上で誰もが通る道かもしれません。
1. 「先生」という言葉に浮つかない
占い師は鑑定する側になると、「先生」という言葉をかけていただく機会が増えます。そこに心地よさを感じ、必要以上に特別感を抱いてしまう方もいますが、これは危険です。
事実は、占い師というのは少し勉強をすれば誰でも名乗れてしまう職業です。だからこそ、その言葉に影響されてしまう方もいるでしょう。
大切なのは、そのような外からの評価に一喜一憂するのではなく、目の前に来てくれたお客様のために全力でできることをする。ただそれだけでいいのです。お客様のために尽くす姿勢こそが、揺るぎない自信とプロ意識を育みます。
2. 「完璧」ではなく「ベスト」を尽くす
「まだ勉強中だから…」「鑑定できるかもしれないけど…」という気持ちは、不安の表れです。しかし、お客様から見れば、あなたの熟練度や自信の有無は関係ありません。お金を払って鑑定を依頼する以上、お客様はプロとしてのあなたのパフォーマンスを期待しています。
完璧を目指す必要はありません。 しかし、努力は常に大事です。 だからこそ、目指すのは「パーフェクト」ではなく、「ベストを尽くす」ことです。
- 今できることを最大限やる。
- 決して妥協しない。
- 言い訳をしない。
- 自分の最大のパフォーマンスを発揮する。
この意識が、あなたの「できる」を揺るぎない「自信」へと変える鍵となります。
守秘義務と心の健康
プロとしてお客様と向き合う上で、絶対に忘れてはならないのが守秘義務です。鑑定で知り得たお客様のプライベートな情報は、絶対に外に漏らしてはいけません。これはプロとして当たり前のことであり、お客様との信頼関係の根幹を成すものです。
また、プロ意識を養う上で、自身のマインドを整えることも非常に重要です。お客様の様々な感情やエネルギーに触れる仕事だからこそ、自分自身の心を健やかに保つためのケアは不可欠です。
まずは、あなたの占い師としての「核」をさらに磨き、お客様と真摯に向き合うためのプロ意識を育てていきませんか?
鑑定におけるコミュニケーションスキルを高め、メンタルヘルスケアの方法についても、以下の記事もぜひ参考にしてください。
→ 言葉の力を磨く|伝わるアドバイスと共感を生むコミュニケーション術
→ メンタルヘルスケア|占い師が自身の心を健やかに保つ方法