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コラム

夏から秋、秋から冬にかけての季節の変わり目は、気温の変化などから体調を崩しやすく、風邪をひきやすくなります。

「かぜ」は漢字では「風邪」と書きますが、どうしてこう書くようになったのでしょう。

考えてみたことがありますか?

邪(よこしま)な風とはどういった意味なのか、民俗学的な考察が強いかもしれませんが、僕の考えをお伝えします。

 

今の風邪と昔の風邪

風邪という言葉を見れば、邪気が風によって蔓延する、広がるもの。と容易に考えがつきます。

じゃぁ、そもそも邪気ってなんなのって話です。

今で言えば、ウイルスのことって誰でも分かりますが、昔の人はどう考えていたのでしょう。

そもそも、感染るという発想すら出ていないかも。

 

風邪の主な症状の

  • 発熱
  • 気怠さ
  • 喉の痛み
  • 関節痛

程度の差があれど、症状が重いときは体を動かすのがしんどくなります。

このような症状になってしまったことを、魔物が取り憑いたと考えていたんだと思います。

それが、邪気。

 

ウイルスという概念がない時代。

他の人が普通にしているのに、一人だけ悪寒でブルブル震えていたら、ただならぬ状況ではないことが想像できます。

 

昔の人は、山を死の世界とか別な世界として認識していたと聞いたことがあります。

文字通り、畏れて敬っていた。

山には、神だけではなく魑魅魍魎いろいろな魔物がいるとも。

 

風は山から生じるものですが、風邪とは、山の気を障ってしまったことを指していたと考えることができます。

風邪のような症状を、魔がついたものと考えていたのであれば、それは邪気に障ったこと。

 

邪気=山から落ちてくる気(死の世界のエネルギー)=風邪

これが、昔の人の風邪の考え方だったと思っています。

なので、風で蔓延するからではなく、山の気(邪気)に触れる意味での風。

 

それが「かぜ」を「風邪」と書く理由ではないかと思っています。

 

上記を踏まえると、風邪は、2つの考え方ができます。

  • ウイルスの影響で体調を崩す考え方
  • 邪気を受けて体調を崩す考え方

体調を崩す原因として一般的にはウイルスの影響が主です。

でも実は、昔の考え方によって体調を崩してしまうことが多々あります。

 

現代では馴染みがない邪気という考え方。

その部分についても、追い追いブログでお伝えしていこうと思います。

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