仕事ができる経営者や、結果を出し続ける人たちを見ていると、ある共通点に気づきます。
それは、「頻繁に、髪を切っている」ということです。
もちろん、清潔感を保つためという理由もあるでしょう。 しかし、忙しいスケジュールの合間を縫ってまで美容室や理容室に行く本当の理由は、別のところにあります。
髪を切ることが、思考の「風通し」を良くし、判断力をクリアにするということを感覚的に知っているからです。
今回は、ビジネスのパフォーマンスを最大化させるための「ヘアカット論」について、東洋医学の視点からお話しします。
髪は「古い時間」の堆積物
私たちの髪の毛は、東洋医学では「血余(けつよ)」と呼ばれています。 文字通り、「血液の余り」でできているという意味です。
血液には、私たちが食べたものだけでなく、その時々の感情やストレス状態も色濃く反映されます。 つまり、今生えている髪の毛先には、「数ヶ月前、数年前のあなたの状態(過去のエネルギー)」が物理的に固まっているのです。
庭木の「剪定(せんてい)」と同じ原理
ビジネスでも「選択と集中」が重要と言われますが、髪も同じです。 古い枝葉(毛先)が伸び放題の木は、栄養が分散してしまい、新しい芽が出にくくなります。
- 終わったプロジェクトへの執着
- 過去の失敗や、古い成功体験
- 日々の澱(おり)のようなストレス
これらを溜め込んだままの「重い髪」でいることは、枯れ葉をつけたまま春を迎えようとするようなもの。 髪を切ることは、庭木を剪定するように「過去のエネルギー」を切り離し、新しい運気を巡らせるための「新陳代謝」なのです。
頭にこもった「熱」を逃がす
もう一つ、ビジネスにおいて致命的なのが「脳のオーバーヒート」です。
重要な決断を迫られた時や、トラブル対応に追われている時、人は無意識に「頭に血が上る」状態になります。 物理的にも、ストレスがかかると頭部の温度は上がると言われています。
この「熱」がこもった状態では、冷静な経営判断は下せません。 昔から「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」が健康と判断力の基本と言われますが、伸びすぎた髪は、頭の熱を閉じ込める「帽子」のようになってしまいます。
強制的な「換気」でクールダウン
美容室に行き、髪を切り、シャンプーをしてもらう。 このプロセスは、物理的に頭部の風通しを良くし、こもった熱を放出して脳を「換気」する効果があります。
大事な商談の前に必ず髪を整えるのは、見た目を良くするためだけではありません。 頭を物理的に冷やし、もっとも冷静でいられる状態を作るためなのです。
「切り時」を戦略的にスケジュールする
仕事のタスクを管理するように、髪を切るタイミングも「運気の戦略」として管理してみましょう。 漫然と「伸びたから行く」のではなく、以下のタイミングを狙うのがおすすめです。
① デトックスなら「満月」前後
プロジェクトが一区切りついた時や、頭の中を空っぽにしたい時は、排出・浄化の力が強まる「満月」のタイミングでカットします。 古いエネルギーが一気に手放され、驚くほど肩の荷が降ります。
② 新規スタートなら「新月」や「甲子」
新しい事業を始める、新しい契約を結ぶ。そんな時は、物事の始まりに適した「新月」や、暦のスタートである「甲子(きのえね)」の日に合わせます。 余計な重さがない状態で、最高のスタートダッシュを切ることができます。
③ 暦を参考に散髪の日を選ぶ
意外かもしれませんが、暦(こよみ)には「理髪」や「剃頭(ていとう)」といった、髪を切るのに適した吉日が明記されています。 これは、「この日に髪を切ると厄が落ち、運気が好転する」という先人の知恵のようなものです。 もしスケジュールに迷ったら、こうした暦の知恵を「決定の根拠」として採用するのも、賢い戦略の一つです。
髪型は「意思」のデザイン
最後に、風水の視点から一つアドバイスを。 おでこ(額)は、運気や情報の入り口とされています。
もし今、あなたが「現状を打破したい」「もっと堂々と振る舞いたい」と願うなら、思い切っておでこを出すスタイルに変えてみるのも一つの手です。
「どう見られたいか」ではなく「どうありたいか」。 その意志を髪型に反映させることで、鏡を見るたびにセルフイメージが書き換わり、現実を動かす力になります。
美容室は「メンテナンス・ルーム」
髪を切ることを美容ためだけで終わらせるのはもったいないです。 それは、自分自身を「常に新しい気が巡る状態」に戻すための、メンテナンスです。
思考が重い、決断できない。 そう感じたら、迷わず予約を入れてみてください。 床に落ちた髪と共に、頭の熱と古い迷いが消え、店を出る頃には「次の一手」が見えているはずです。
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