鑑定の不安を自信に変える「対話の設計図」|沈黙を味方につけ、次の一歩を示す技術

「鑑定をどう進めたらいいか分からない」 「お客様の話をうまく引き出せず、沈黙が怖くて焦ってしまう」

いざお客様を目の前にすると、頭が真っ白になってしまう。それは、あなたが「正解」を伝えようと真剣に向き合っている証拠です。しかし、プロとして安定した鑑定を提供するためには、手順を覚えることよりも、お客様との間に「心地よい空間」をデザインする意識が重要になります。

8年の鑑定人生で私が辿り着いた、スムーズかつ深い信頼関係を築くための対話の設計図をお伝えします。

目次

鑑定の難易度を下げる「ゆとりと間」のデザイン

鑑定の冒頭、実はお客様もあなたと同じように緊張しています。その緊張感のままでは、深い本音を引き出すことはできません。

私は、鑑定の冒頭に必ず意識的な「アイスブレイク」を設けています。特別な技術は不要です。自己紹介に添えて、たわいもない話を二つ三つ挟むだけで、場の空気は劇的に変わります。

  • 「占いはお好きなんですか?」
  • 「〇〇鑑定を受けられたことはありますか?」
  • 「雨の中、足元が悪い中お越しいただきありがとうございます」

こうした対話を通じて「ゆとり」を作ることで、鑑定の難易度はグッと下がります。最初にお互いの心を緩める「間」をデザインすることが、成功への第一歩です。

お客様のテンポに寄り添う「焦らない傾聴」

「お客様が話してくれない」と焦り、無理に聞き出そうとするのは逆効果です。大切なのは、お客様のテンポに自分を合わせることです。

話さないのは悪いことではありません。相手と同じリズムで呼吸し、沈黙を恐れずに待つ。するとあるタイミングで、堰を切ったようにお客様の口数が増えてくる瞬間が訪れます。

ここで重要なのは、「すべてを自分のせいにしない」ことです。お客様が話してくれないのは、あなたの技術不足ではなく、相手が心を整える時間が必要なだけかもしれません。お客様を理解しようとする真摯な想いこそが、最大のコミュニケーションスキルとなります。

型にはめない「カウンセリング」と「アドバイス」

「話を聞く(カウンセリング)」と「助言する(アドバイス)」のバランスに正解はありません。私は8年の経験の中で、これを型にはめて考えたことは一度もありません。

大切なのは、目の前の「人」をしっかりと見ることです。

  • 今は、ただ深く話を聞いてほしい時なのか
  • 今は、はっきりと背中を押す言葉が必要な時なのか

その場の空気感を読み、無意識の判断に任せる。テンプレート通りの対応を捨てることで、初めてお客様一人ひとりに深く刺さる言葉が生まれます。些細な技法に囚われず、その方の「今」に意識を集中させてください。

成功した鑑定の証は「明確な方向性」にある

鑑定が終わったとき、お客様が「話して良かった」と感じる決定打は、「次に何をすべきかが明確になったかどうか」です。

どれほど的中率が高くても、お客様が迷いを抱えたまま帰してしまっては、プロの仕事とは言えません。

  • 具体的な一歩は何か
  • どのような意識で明日を過ごすべきか

今後の方向性をしっかりと示し、お客様が希望を持って動ける状態を作ること。これこそが、占い師として「成功した鑑定」の証です。

鑑定の流れを掴むことは、あなたの自信を育むだけでなく、お客様との一生の信頼関係を築くためのロードマップとなります。まずは「間」を恐れず、目の前の方との対話そのものを楽しむことから始めてみませんか。

判断の軸を、現実で使える形に戻す

ここで扱っているのは「正解」ではなく、決めるための軸です。
迷いが続くときは、状態と選択を一度整える必要があります。

雨龍 光(うりゅう ひかる)
霊視鑑定師 / 東洋占術家 / デザイナー
霊視による本質の洞察と、四柱推命・易・風水といった東洋占術の理論を核に、相談者が自らの人生を再構築するための視点を手渡しています。 15年のキャリアを持つ現役デザイナーでもあり、形のないものを現実に定着させること、そして「視えたものを、現実で機能させること」を一貫した信条としています。
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