【天中殺の正体】「殺」の字に怯えるな。それは不運ではなく、人生の「メンテナンス期間」です。

セッションをしていると、経営者の方からよくこんな質問をいただきます。

「先生、来年から天中殺なんですけど、大丈夫でしょうか?」 「天中殺の期間は、何もしてはいけないんですよね?」

「殺」という字が入っているせいか、多くの方がこの期間を「災いが降りかかる恐怖の期間」のように捉えています。 確かに、字面だけ見れば不安になるのも無理はありません。

しかし、プロの視点から断言します。 天中殺は、決して恐ろしいものではありません。

むしろ、長くビジネスを続け、人生を右肩上がりに成長させたいなら、「天中殺ほど重要な期間はない」とさえ私は考えています。

今回は、誤解されがちな「天中殺」の正体と、この期間を味方につけるための「戦略的な過ごし方」について解説します。

目次

天中殺とは「運気のピットイン」である

天中殺(または空亡)とは、12年間のサイクルのうち、誰にでも平等に訪れる「2年間の休息期間」のことです。

これをビジネスやレースに例えるなら、「F1カーのピットイン」です。

10年間、全速力で走り続けた車(あなた)は、タイヤも摩耗し、エンジンも過熱しています。 そのまま走り続ければ、いつか必ず故障(クラッシュ)しますよね?

そうならないために、強制的にコースから外れ、整備(メンテナンス)をする時間。 それが天中殺の正体です。

「天の助けがない」の本当の意味

よく「天中殺は天が味方してくれない」と言われますが、これは「天井がない=枠がない」という意味でもあります。 エネルギーが不安定になりやすいため、

  • 想定外のことが起きやすい
  • コントロールが効きにくい

という特徴があります。 だからこそ、「結果を出そう(アクセルを踏もう)」とするのではなく、「整備をしよう(内側を整えよう)」と意識を切り替える必要があるのです。

なぜ、成功者は天中殺を恐れないのか?

天中殺は「悪いことが起こる時期」ではなく、あくまで「これまでの精算の時期」に過ぎません。

これまで怠惰に過ごしてきた場合には、膿(うみ)が出るような不都合なことが起こるでしょう。 しかし、しっかり向き合ってきた人にとっては、神様がくれた「強制的な休息時間」ともいえるのです。

「ずっと出し続ける(アウトプット)」ことは不可能であり、定期的な「入れ替え(インプット)」が必要です。 それが天中殺という期間の役割なのです。

天中殺にやるべき「守りの戦略」

この期間は、新規事業の立ち上げや、家を建てるなどの「現実的な利益」を求める行動には向きません。 その代わり、以下のことには爆発的な追い風が吹きます。

勉強・研究(インプット)

資格の取得や、技術の習得など、内なる能力を高めること。

断捨離・清算

不要な人間関係の手放し、借金の返済、悪習慣の改善など、膿を出し切ること。

社会貢献・奉仕

自分の利益(欲)ではなく、誰かのために動くこと。

つまり、天中殺とは「次の10年のための、仕込みの時間」なのです。 この2年間でどれだけ質の高い「種まき(勉強・徳積み)」ができたかで、天中殺明けの飛躍の高さが決まります。

私は「天中殺」をどう見ているか?

実は、私は普段の鑑定で「天中殺」という言葉を使いません。 私の専門は、算命学(天中殺を用いる占術)ではなく、別の東洋占術を扱っているからです。

では、なぜわざわざこの記事を書いたのか。 それは、あまりにも多くのお客様が「天中殺が怖い」「悪いことが起きる」と怯えているのを見て、プロとして「それは誤解ですよ」と伝えたかったからです。

流派は違っても「冬」はある

私が扱う四柱推命にも「空亡(くうぼう)」という似た概念があります。 ですが、私の流派ではこの「空亡」を採用していません。 そのため、私はこれを「不吉なもの」とは捉えていません。あくまで、運気のバイオリズムにおける「冬の時期(休息期)」に過ぎないからです。

  • 算命学では「天中殺」と呼ぶ
  • 四柱推命などでは「空亡」と呼ぶ
  • 西洋占星術でも似たような「停滞期」はある

呼び方は違えど、どの占術にも共通しているのは、「ずっと走り続けることはできない。必ず休むターンが来る」という真理です。

ですから、もし他で「天中殺だからダメだ」と言われて落ち込んでいるなら、安心してください。 それは「ダメな時期」ではなく、「焦らず、足元を固めるべき時期」というだけのことです。

私のセッションでは、「殺」のような怖い言葉は使いません。 代わりに、「今は冬なので、春に向けて土を耕しましょう」といった、現実的で前向きな戦略をお伝えしています。

「冬」を知れば、怖くない

天中殺は、季節で言えば「冬」です。 冬に種を蒔いても芽が出ないからといって、「不運だ!」と嘆く農家はいませんよね?

冬には冬の過ごし方(土作り・道具の手入れ)があります。 それを知っていれば、冬は決して怖い季節ではありません。

「私の天中殺はいつなのか?」 「今は攻める時か、守って学ぶ時か?」

それを知ることは、あなたの人生の「経営計画」を立てる上で不可欠です。 ご自身のバイオリズムを知りたい方は、ぜひセッションにお越しください。

「今は冬ですね。だからこそ、春に備えてこの勉強をしましょう」 そんな、あなたの人生を長期的に繁栄させるための戦略をお伝えします。

運やタイミングは、「使い方」で意味が変わる

運を知ることは、人生を決めることではありません。
どう受け取り、どう使うか。その基準をここにまとめています。

雨龍 光(うりゅう ひかる)
霊視鑑定師 / 東洋占術家 / デザイナー
霊視による本質の洞察と、四柱推命・易・風水といった東洋占術の理論を核に、相談者が自らの人生を再構築するための視点を手渡しています。 15年のキャリアを持つ現役デザイナーでもあり、形のないものを現実に定着させること、そして「視えたものを、現実で機能させること」を一貫した信条としています。
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