【2024年は癸卯から甲辰】十干に隠された意味を知り運の流れに沿って生きる。
今年も残りわずか!年末年始に知っておきたい「干支」の奥深さ
早いもので、今年も残すところ6日となりました。年末年始といえば、何かと話題になるのが「干支」ですね。多くの方が十二支(じゅうにし)を思い浮かべるかと思いますが、実は干支は十二支だけではないことをご存知でしょうか?
干支は「十干」と「十二支」の組み合わせ
私たちが普段「干支」と呼んでいるものは、正式には「十干十二支(じっかんじゅうにし)」といい、十干(じっかん)と十二支の組み合わせで成り立っています。
十干は「甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)・癸(き)」の10種類。昔の人はこの十干を今の曜日のように使い、一回りすることを「旬(じゅん)」と呼んでいました。「上旬」「中旬」「下旬」という言葉は、ここから来ているんです。
「甲子(きのえね)」「乙丑(きのとうし)」「丙寅(ひのえとら)」…といった漢字の組み合わせを、目にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。この十干と十二支の組み合わせは全部で60種類あり、干支は60年で一巡します。これを「還暦(かんれき)」と呼びます。
60歳を迎えた方が赤いちゃんちゃんこを着てお祝いするのは、「赤ちゃんに戻る(生まれ変わる)」という意味や、昔は産着に赤色が使われ「赤は魔除けの色」とされていたことに由来しています。
「干支」は木の「幹」と「枝」を表す
「干支」という言葉は、文字通り「木の幹(みき)」と「枝(えだ)」を表すと言われています。十干が木の幹を、十二支が枝葉の部分を意味しているのです。
例えば、「卯年は飛躍の年」といった言葉をよく耳にしますが、これは十二支の部分だけで説明されており、木の「先端」だけを見ているようなもの。根本である十干の意味が抜けてしまっているのです。十干の意味があってこそ、十二支へと繋がっていきます。
2023年「癸卯」と2024年「甲辰」の意味
では、直近の干支について見ていきましょう。
2023年:癸卯(みずのとう)
2023年は癸卯(みずのとう)の年でした。
- 癸(き、みずのと): 十干の最後にあたり、「終焉(しゅうえん)」という意味を持ちます。
- 卯(う、うさぎ): もともと植物の芽が地上に出て双葉になった状態を表し、「春」や「繁栄」を意味します。
これらの組み合わせから、2023年は様々なことに終止符が打たれ、同時に新しいことへの芽吹きが水面下で起こる時期だったと考えられます。大きな行動というよりは、現在の状態に区切りをつけ、新しい時代へ移るための「準備」の年。まさに「破壊と再生」における「再生の前の下準備」に適した時期だったと言えるでしょう。
2024年:甲辰(きのえたつ)
そして2024年は甲辰(きのえたつ)です。
- 甲(こう、きのえ): 十干の最初にあたり、「新しい動きの始まり」を意味します。大木を表し、真っ直ぐ上に伸びるエネルギーを持っています。木のエネルギーは膨張する性質があるため、ひたむきに進むあまり周りが見えなくなりがちなので注意が必要です。
- 辰(しん、たつ): もとは「震(しん)」であり、「震える」「動き」「振動」という意味があります。草木が成長して活力が旺盛になる状態を表し、大きく大地が鳴り響く「雷」にも例えられますが、「見掛け倒し」という意味も持ちます。十二支の中で唯一「龍」という空想上の生き物が当てられているのも、その実態のなさを表しているのかもしれません。
これらの象意から、2024年のテーマは「嘘に注意が必要」と見ることができます。自分にそのつもりがなくても、結果的にそうなり得ることも。新しいものには特に注意が必要で、中身のある行動や実績作り、そして「身の証明」が大切な年となります。
甲、辰、いずれの象意からも、「前進全速で進むよりも、独りよがりにならない」ことが重要だと読み取れます。これはあくまで世相といった全体を通したテーマです。
ご自身の運勢について詳しく知りたい方は、お問い合わせフォームからご連絡ください。
→ セッションの詳細