【決断の迷い】なぜ経営者は「易」を頼るのか?進むか退くか、白黒つける最強の意思決定ツール

「この選択で本当に合っているのだろうか?」 「進むべきか、それとも今は引くべきか?」

人生の岐路に立った時、あるいはビジネスで重要な決断を迫られた時。 論理的に考え尽くしても答えが出ない迷いの中にいるなら、必要なのは「易(えき)」の視点かもしれません。

私の鑑定でも、長期的な運勢を見る時とは別に、「今の具体的な行動」を決める際には必ずこの「易」を立てます。

今回は、なぜ易が「最強の意思決定ツール」と呼ばれるのか。 単なる占いを超えた、そのロジカルな仕組みと活用法について解説します。

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易は「0と1」で世界を見る、古代のデジタル解析

「易占い」と聞くと、竹の棒(筮竹)をジャラジャラさせる古い占いをイメージするかもしれません。 しかし、その中身は非常に数学的でロジカルです。

易の基本は、「陰(いん)」と「陽(よう)」の2つの要素だけ。 これは、コンピュータのプログラムが「0と1」の信号だけで構成されているのと全く同じ原理です。

  • 陽(ー): 能動的、進む、剛、光
  • 陰(–): 受動的、退く、柔、影

この2つのサインを6回積み重ねることで、「64通りのコード(六十四卦)」を作り出し、森羅万象すべての状況をシミュレーションする。 それが易の正体です。

つまり易とは、あなたの現状をスーパーコンピュータのように解析し、「今はエラーが出ているから止まれ」「システムは正常だから進め」と、客観的な信号を出してくれる装置なのです。

「当たるも八卦」の本当の意味

「当たるも八卦、当たらぬも八卦」という言葉がありますが、これは易から来ています。 しかし、易が得意とするのは「当たり外れ」の予言ではありません。

「今、どう動けばいいのか?」という「戦術」の提示です。

  • 命術(四柱推命など): あなたの人生という「地図」を見るもの
  • 卜術(易など): 今の「天気」や「信号」を見るもの

どんなに立派なフェラーリ(良い運命)に乗っていても、目の前の信号が「赤」なのに飛び出せば事故に遭います。 逆に、軽自動車でも「青信号」を選んで進めば、目的地に安全にたどり着けます。

易は、あなたの人生の交差点にある「信号機」の色を教えてくれるものなのです。

「易」の正体は、時を告げる「トカゲ」?

易という漢字の語源には諸説ありますが、私は「十二時虫(じゅうにじちゅう)」と呼ばれるトカゲから来ているという説(蜥蜴説)を支持しています。

このトカゲは、光の変化に合わせて、1日に12回も体の色を変えると言われていました。 そこから、色が「易わる(かわる)」=「変化」を意味するようになったのです。

実際、『易経』の英題は『Book of Changes(変化の書)』。 つまり易とは、単なる吉凶占いではなく、この世の「変化の法則」、もっと言えば「時(TIME)」について説かれた専門書なのです。

変化の中に「変わらない法則」を見る

「変化」と聞くと、不安定で難しいものに感じるかもしれません。 しかし、易には「易の三義(さんぎ)」と呼ばれる、変化を味方につけるための3つの哲学があります。

変易(へんえき)

この世の全てのものは、一時も止まることなく変化し続けています。私たちの人生も、宇宙も、常に移ろいゆくものです。

不易(ふえき)

その変化には「変わらない法則」があります。 例えば、冬の次には必ず春が来ます。夜が明ければ必ず朝が来ます。順序が逆になったり、ランダムに飛んだりすることはありません。この「絶対的な法則」は変わらないのです。

易簡(いかん)

物事は非常に「シンプル(簡易)」です。 「今は冬だから、じっとして春を待とう」「もうすぐ夜が明けるから準備しよう」というように、生き方が簡単で迷いのないものになるのです。

「今」が分かれば、迷いは消える

現代人が悩むのは、自分が今「どの季節」にいるのか分からなくなるからです。 冬なのに種を撒こうとしたり、夏の盛りなのに厚着をしていたりするから、生きるのが難しくなるのです。

易を立てるとは、複雑な現実の中から「今の時間(タイミング)」を正確に割り出す作業です。 そうやって自分の「時」を知るだけで、複雑だった悩みは驚くほどシンプル(易簡)なものに変わります。

どんな時に「易」を使うべきか?

長期的な運勢は四柱推命などで見ますが、以下のような「具体的で短期的な決断」には、易が圧倒的な力を発揮します。

  • 二者択一の迷い(転職するべきか、留まるべきか)
  • 相手の気持ち(あの人は今、私をどう思っているか)
  • 現状の把握(なぜ今、プロジェクトが停滞しているのか)
  • 近未来の予測(このまま進むと、3ヶ月後はどうなるか)

おみくじのように曖昧な言葉ではなく、「今は山のように動くな」「雷のように即決せよ」といった、具体的かつ辛辣なほどのアドバイスが得られるのが特徴です。

迷いの霧を晴らす「スナップショット」を撮る

悩みの中にいる時、私たちは濃い霧の中にいるようなものです。 自分の足元すら見えなくなってしまった時、易は上空から今のあなたを撮影した「スナップショット(現状写真)」を見せてくれます。

「なんだ、出口はすぐそこだったのか」 「今は動かない方が安全だったのか」

現状がクリアに見えれば、人は誰でも正しい決断ができます。 もし今、一人で抱えきれない選択を前に立ち尽くしているなら、ぜひセッションで「易」の力を借りてみてください。 古代の叡智が、あなたの背中を押す(あるいは止める)ための明確な答えをくれるはずです。

運やタイミングは、「使い方」で意味が変わる

運を知ることは、人生を決めることではありません。
どう受け取り、どう使うか。その基準をここにまとめています。

雨龍 光(うりゅう ひかる)
霊視鑑定師 / 東洋占術家 / デザイナー
霊視による本質の洞察と、四柱推命・易・風水といった東洋占術の理論を核に、相談者が自らの人生を再構築するための視点を手渡しています。 15年のキャリアを持つ現役デザイナーでもあり、形のないものを現実に定着させること、そして「視えたものを、現実で機能させること」を一貫した信条としています。
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