占い師やカウンセラーとして独立した際、鑑定のスキル以上に重要になるのが「お金の管理」です。
「税金や会計は難しそう」「確定申告が怖くて手がつかない」と感じるかもしれません。しかし、8年のキャリアを持つ鑑定師として活動してきた私、雨龍(うりゅう)は「お金の管理こそが、自分を律し、プロとしての自由を守るための最強の盾になる」と考えています。
今回は、個人事業主として知っておくべき会計の基礎と、戦術としての確定申告について解説します。
確定申告は「事業の健康診断」である
会社員と個人事業主の最大の違いは、自分自身で所得を計算し、納税する義務を負う点にあります。
確定申告とは、1年間の収入から「経費」を差し引いた「所得」を国に報告する手続きです。これを「面倒な義務」と捉えるか、「自社の財務状況を把握する健康診断」と捉えるかで、ビジネスの解像度は大きく変わります。
占い師の「経費」をどこまで正しく計上できるか
「何が経費になるのか」という悩みは、非常に多く聞きます。占い師という仕事において、経費として認められやすい主な項目を整理しました。
- 専門書籍・研究費: 占術の専門書、心理学、歴史、ビジネス書など、知識習得のための書籍代。
- 占術の道具(消耗品・備品): タロットカード、水晶、パワーストーン、鑑定用ソフト、数珠など。
- 交通費・宿泊費: 対面鑑定、セミナー参加、パワースポットへの視察や仕入れに伴う移動費用。
- 接待交際費: 顧客との会食、情報交換のための茶菓子代、お礼の品など(事業との関連性が必須)。
- 通信費・広告費: HPのサーバー代、鑑定用スマホの料金、SNS広告、チラシ作成費。
- 家賃・光熱費(按分): 自宅の一部を鑑定場所としている場合、面積や使用時間に応じて事業分を計上。
ポイント: 大切なのは「これは事業を継続・発展させるために必要な支出である」と論理的に説明できるかどうかです。レシートや領収書は、あなたのプロとしての活動を証明する大切な書類です。
会計の「見える化」がビジネスの構造を整える
デザインの工程で情報の整理が不可欠なように、会計も「見える化」することで、次に打つべき手が見えてきます。
- 証憑(レシート)の保管: 月ごとに分類し、紛失を防ぐ。
- クラウド会計ソフトの導入: 銀行口座やクレジットカードを連携させ、自動で記帳する仕組みを作る。
- 数字の振り返り: 毎月の売上と経費をチェックし、どこにリソースを割くべきかを判断する。
会計を「見える化」することは、自分自身のエネルギー(資金)をどこに投下しているのかをデザインし直す作業でもあります。
プロとして守るべき「法的責任」
ビジネスを継続する上で、税務以外にも避けて通れない法的なルールがあります。
- 特定商取引法に基づく表示: オンラインで鑑定を行う場合、事業者情報の明記が義務付けられています。
- プライバシーポリシー: お客様の個人情報(名前、生年月日、相談内容)をどう守るかを示す指針。
これらを整えることは、お客様に対する誠実さの証明であり、あなた自身の信頼ブランドを構築することに繋がります。
自分を律する「帝王学」としての会計
帝王学において、自分を律することは全ての基本です。 お金の流れを把握せず、ただ「入ってきた分を使う」という姿勢では、いつか足元を掬(すく)われます。
自分自身の収支を完璧に把握し、納税の準備を整え、余剰資金を次の学びや投資に回す。この「自律」の姿勢こそが、長くプロとして生き残るための根源的な力になります。
お金に関する不安を解消し、地に足のついた活動を続けていきましょう。

