「もしクレームが来たらどうしよう……」 「法的なリスクやトラブルが怖くて、一歩踏み出せない」
占い師として独立し、活動の幅を広げるほど、こうした不安は大きくなるものです。しかし、トラブルを過度に恐れる必要はありません。大切なのは、15年のデザイン現場でも不可欠だった「事前の設計(仕組み作り)」と、8年の鑑定現場で磨いた「誠実な対話」を組み合わせることです。
自分自身を守る「盾」を正しく整えることは、お客様との健全な関係を築き、あなたが鑑定という本業に100%集中するための「プロの身だしなみ」です。
目次
トラブルを「設計」で未然に防ぐ
多くのトラブルは、事前のコミュニケーション不足や「期待値のズレ」から生まれます。
- 「できないこと」を明示する誠実さ 何が占えて、何が占えないのか(医療行為の禁止など)。これを事前に構造化して提示することは、お客様への配慮であると同時に、あなた自身の専門性を守るデザインです。
- 適切な境界線(バウンダリー)の構築 鑑定時間外の連絡ルールや、依存を招かない距離感の設計。これらをあらかじめ提示しておくことで、無用な摩擦を大幅に減らすことが可能です。
- 期待値のチューニング 鑑定はあくまで「助言」であり、最終的な行動は「お客様自身」のものであること。この共通認識を鑑定前に揃えておくことが、後の「当たらなかった」という不満を防ぐ最大の予防策となります。
万が一のクレーム時|「誠実な傾聴」による鎮静術
どれほど予防策を講じても、人間同士のやり取りにおいてクレームをゼロにすることは不可能です。重要なのは、発生時の「プロとしての所作」です。
- 感情に寄り添う「初期対応」 まずは相手の不満という「感情」を否定せず、最後まで遮らずに聴き切る(傾聴)。「ご不快な思いをさせて申し訳ありません」という言葉は、非を認めるのではなく、今の相手の心情に対する敬意の表現です。
- 冷静な分析と「落とし所」の提示 相手の主張を整理し、事実と誤解を切り分ける。一方的に言いなりになるのではなく、双方が納得できる解決策(再鑑定の提案など)を、感情に流されず冷静に提示しましょう。
- 記録という「証拠」を残す 対応の経緯をすべて記録に残すこと。これは自身の成長に繋がるだけでなく、万が一の法的問題に発展した際の、あなたを守る唯一の客観的な証拠となります。
自分を守る最強の盾|「免責事項」の構築
Webサイトやブログに「免責事項」を明記することは、あなたというブランドを守るための最終防衛ラインです。
- 鑑定の定義を定める 「本鑑定は未来を保証するものではなく、最終的な判断はご自身の責任で行うものである」という一文は、トラブル防止の要です。
- E-E-A-T(信頼性)への寄与 医療行為を行わない旨やプライバシーポリシーを明記することは、読者だけでなくGoogleからも「誠実で信頼できる専門家」として評価(E-E-A-T)される重要な要素となります。
- 法規の遵守(コンプライアンス) 特定商取引法に基づく表記やキャンセルポリシーの整備。これらを整えることは、単なる義務ではなく、あなたが「仕事として本気で向き合っている」ことの証明です。
守りがあるからこそ、攻めの鑑定ができる
トラブル対策や免責事項の整備は、決して後ろ向きな作業ではありません。それは、あなたが最高のパフォーマンスを発揮するための「安全なフィールド」をデザインする作業です。
事前の準備を怠らず、誠実な対話を忘れない。その姿勢こそが、お客様との深い信頼関係を育み、長く愛される占い師としての道を切り拓いていくでしょう。

