「占いを受けてみたけれど、なんだか腑に落ちなかった」 「一般的なことしか言われなかった」
そんな経験はありませんか? もしそうだとしたら、それは占い師の腕が悪かったのではなく、あなたが「目的に合わない占術」を選んでいたからかもしれません。
外科医に「風邪薬をください」と言っても専門外ですし、内科医に「手術してください」と言っても無理ですよね。 占いもそれと同じです。
実は、占術には明確な「得意分野(守備範囲)」があります。 ここを間違えると、どんなに素晴らしい鑑定を受けても、欲しい答えは返ってきません。
今回は、ビジネスの意思決定において、占いを「分析ツール」として使いこなすための基礎知識(命・卜・相)について解説します。
占いは「3つの分析フレームワーク」に分かれる
東洋占術の世界では、占いを大きく3つのカテゴリーに分類します。 これをビジネスの現場に置き換えて考えると、その違いがよく分かります。
- 命術(めいじゅつ): 長期的な事業計画・人材配置
- 卜術(ぼくじゅつ): 短期的な意思決定・A/Bテスト
- 相術(そうじゅつ): 環境整備・ブランディング
それぞれ詳しく見ていきましょう。
① 命術(めいじゅつ)|長期戦略の「設計図」
生年月日などの不変のデータから、宿命やバイオリズムを読み解く手法です。 (四柱推命、紫微斗数、西洋占星術など)
- 得意なこと
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「自分の強み・適職は何か?」
「今後10年、会社をどう動かすべきか?(時期読み)」
「この社員は幹部に向いているか?(人材適性)」
- ビジネスでの活用
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自分のスペック(資質)と、攻めるべきタイミングを知るための「ロードマップ作成」に使います。
② 卜術(ぼくじゅつ)|短期決戦の「羅針盤」
カードやサイコロ、易(えき)など、偶然性を使って「今」のエネルギーを読み解く手法です。 (タロット、易占い、断易など)
- 得意なこと
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「A社とB社、どちらと提携すべきか?」
「今の交渉相手の本音は?」
「このプロジェクトは3ヶ月以内にどうなるか?」
- ビジネスでの活用
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具体的な選択肢で迷った時の「意思決定(Yes/No)」や、相手の心理分析に使います。長期的な運勢を見るのには向きません。
③ 相術(そうじゅつ)|環境の「監査」
手相、人相、風水など、目に見える「形」から吉凶を判断する手法です。
- 得意なこと
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「今のオフィスの気(エネルギー)は良いか?」
「名刺やロゴのデザインは運気を下げていないか?」
「今の自分の健康状態はどうか?」
- ビジネスでの活用
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現状のコンディション確認や、オフィス移転、屋号決定などの「環境設定」に使います。
失敗しない「使い分け」の具体例
では、実際のビジネスシーンでどう使い分けるべきか。 よくある間違いと正解を見てみましょう。
【ケース1:新規事業を始めたい】
- ×間違い(卜術)
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タロットで「私の人生はどうなりますか?」と聞く。
→ タロットは「今の状況」しか出ないので、長期的な人生設計は分かりません。 - ◎ 正解(命術)
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四柱推命などで「自分の才能に合った事業か?」「今は独立する時期か?」を見る。
【ケース2:商談の結果が知りたい】
- × 間違い(命術)
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生年月日で「相手との相性」を見る。
→ 相性は良くても、「今回の契約が決まるか」は別問題です。 - ◎ 正解(卜術)
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易などで「この商談の着地点はどこか?」「相手の懸念点は何か?」という「今」の動きを見る。
【ケース3:最近、社内の空気が悪い】
- ◎ 正解(相術)
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オフィスの風水を見る、または経営者の顔色(人相)や名刺(姓名判断)から、エネルギーの漏れがないか確認する。
「複合的」に見るから、死角がなくなる
このように、占いには明確な役割分担があります。 しかし、実際の経営課題は「時期(命)」も「相手の気持ち(卜)」も「環境(相)」も、すべてが複雑に絡み合っていますよね。
だからこそ、私はセッションにおいて一つの占術にこだわりません。
- 命術で、あなたの資質とバイオリズムを把握し、
- 卜術で、直近の具体的な一手を選定し、
- 相術(風水)で、成功するための環境を整える。
さらに、そこに「霊視」という直感的な情報を加えることで、論理と感性の両面から、死角のない戦略を立てることができるのです。
占いは「当たる・当たらない」ではない
占いを「予言」だと思わないでください。 それは、あなたのビジネスを成功させるための「情報分析ツール」です。
「今、自分がどの分析を必要としているのか?」 それが分かるだけでも、鑑定の質は劇的に上がります。
もし、「自分の悩みにはどのツールが必要か分からない」という場合は、そのままご相談ください。 あなたの現状をヒアリングし、最適なフレームワークを組み合わせて、解決への最短ルートをご提案します。

