何をやっても上手くいかない。焦れば焦るほど、ミスが続く。そう感じているとき、多くの方はご自分の実力が足りないのではないかと考えます。ただ、セッションを重ねる中で私が繰り返し目にしてきたのは、別の光景です。
失敗の引き金になっているのは、実力不足ではなく、焦りからくる判断のずれです。そして焦りは、エネルギーとして視えます。この記事では、焦っているときに私に何が視えているのか、そこから運の流れをどう読んでいるのかを書きます。
焦っている方は、自分が焦っていることに気づいていません
セッションの中で、こういう場面があります。
お客様が椅子に座った瞬間、エネルギーが頭部に集中していて、足元がふわついている状態が視えることがあります。重心が完全に上に偏っていて、地に足がついていない。霊視で見ると、上半身だけが過剰に明るく、下半身が薄い印象です。
そういうときに、今、少し落ち着いてくださいとお伝えすると、なぜわかるんですかと驚かれることがあります。ご本人は普通にしているつもりなのに、エネルギーの状態はそれとは全く別のことを示している。
これは珍しいことではありません。焦っているとき、人は自分が焦っていることに気づきにくいのです。しかしエネルギーは正直で、状態をそのまま外に出しています。私は焦りを、感情の問題としてではなく、気の乱れが体に現れた現象として捉えています。
気が上がるとは、根を張れていない木のような状態です
東洋占術や風水には、趨吉避凶(すうきちひきょう)という根本原則があります。凶を避け、難を小さくしていれば、自然と吉に向かうという考え方です。
この原則の前提にあるのが、気の安定です。気が乱れた状態では、どれだけ良いタイミングが来ても、それを掴む判断力が働きません。
焦っているときのエネルギーを言葉にするなら、根を張れていない木です。幹は立っているように見えても、地中に根がなければ少しの風でも揺れます。そわそわする、普段しない見落としを繰り返す、不必要な選択をしてしまう。これらはすべて、気が上がりすぎた状態から起きている仕組みだと私は考えています。
頑張っているのに報われないとき、実力が足りないのではなく、重心を失っているだけかもしれません。少なくとも私が視てきた範囲では、後者のほうが圧倒的に多いです。
自信をつけるより、戻すパターンを持っておくほうが早い
焦りを解消しようとして、自信をつけようと考える方がいます。ただ、これは時間がかかります。それよりも早いのは、焦ったときに自分をニュートラルに戻すパターンを、あらかじめ持っておくことです。
このパターンがあるかないかが、起きた出来事を大難にするか、小難で収めるかの分かれ道になると私は考えています。
これは特別な修行ではありません。自分の重心を知り、乱れたときに戻す方法を一つ持っておく。それだけです。
私が焦ったときにしているのは、丹田に気を降ろすことです
私自身が焦りを感じたとき、必ず行っているのは、丹田を意識した深呼吸です。
ただ息を吐くのではありません。おへその下にある丹田に意識を集中させ、上がりすぎた気を下に降ろすイメージで行います。焦っているとき、エネルギーは頭に集中しています。丹田は気が集まる重心です。ここに意識を戻すと、私の場合は、上がっていた気が落ち着いてきます。
方法はこれでなくても構いません。お茶を一杯飲む。外の空気を吸う。靴を脱いで床を踏みしめる。どれも重心を下に戻す動きです。いつでも自分を調律できる方法を一つ持っておくことが、趨吉避凶の第一歩になります。
なお、焦りや不安が長く続いていて、日常生活に支障が出ているようでしたら、医療機関や専門家に相談するほうが先です。呼吸や意識の向け方で扱える範囲を超えていることがあります。
同じ状況でも、気が安定している方とそうでない方では動き方が違います
自力ではどうにもならない運気の流れはあります。ただ、自分自身の気の状態を整えることは、今この場でできることです。
霊視でエネルギーを視ていると、同じ時期に同じような状況を迎えていても、気が安定している方とそうでない方とでは、出来事の受け取り方も、判断の精度も、まったく違うことが分かります。私はこれを、何年も一致と不一致で確かめてきました。運気の良し悪しが何が起きるかを決めているとすれば、気の状態は、それにどう動けるかのほうを決めている。今の私はそう捉えています。
鑑定を受けに来られる方の多くは、運が悪いと感じています。しかし実際にエネルギーを視ると、運気そのものより先に、気の乱れが起きていることがほとんどです。
気が乱れたまま運気の流れに乗ろうとしても、波には乗れません。サーフボードの上で立てていなければ、どれだけ良い波が来ても関係ないのと同じです。出口が見えない時期そのものをどう読むかについては、悪いことが続くのは理由がある|易が示す運気反転の構造で書いています。また、焦りの手前で感情に蓋をしてしまっている場合もあります。そちらは、感情に蓋をすると「氣」が滞る|ありのままを直視して人生の目詰まりを解消するで扱っています。
今の自分の重心がどこにあるか、確かめてみてください
焦りは、意志の弱さでも、実力不足でもありません。気が上に偏った状態です。
そして、上に偏っていること自体は、そこまで大ごとではありません。戻せばいいだけです。問題になるのは、偏っていることに気づかないまま、大事な判断をしてしまうときです。
今日、何か決めなければいけないことがあるなら、決める前に一度だけ、足の裏に意識を向けてみてください。そこに重さを感じられないようなら、決めるのは明日でもいいかもしれません。
その判断も含めて、決めるのはご自身です。私は、今どこに重心があるかを知ることが大切だと感じています。
EASTERN DIVINATION
運の仕組みを、読み解く
動くべきか、待つべきか。迷いの正体は、自分の運の仕組みが見えていないことです。
四柱推命・紫微斗数・易を照合し、なぜ今がその時期なのかを言葉にします。
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